ギターを弾くようになったのは中学の2年生頃、高校でギターサークルに入っていた姉のギターをいじったのが最初。
本格的?にギターを弾くようになったのは高校の"芸術の科目"で「音楽」を選択したことに始まります。
音楽の授業では「ギターを弾く」時間がありました。基礎的なことは音楽の授業で習い、応用は放課後や休み時間です。世の中、フォークソングやグループサウンズ全盛時代でした。ワイルドワンズやビレッジシンガーズ、ビートルズなどをコピーして皆と唄いながら弾きまくったものです。
音楽活動は、クラブの吹奏楽部でフレンチホルンを、クラスの仲間とギターバンド「ザ・シェルターズ」(コミックバンドと呼ばれましたが)を結成しドラムを担当、オフィシャル?には学年を隔てた学校のメンバーと「ハニーズ」というバンドを結成しベースを担当。このハニーズは予餞会での演奏をはじめ、いろんなクラブから声が掛かり、引っ張りだこでした。現在もグループに所属しギターは現役です。
私がギターを弾く、と聞いて「教えて」という方が何人か出てきました。ギター教室とまでは行きませんが、ギターの基本を伝授しています。
私の持論は「ギターを弾くなら音楽の基礎から」です。ギターを習う方には譜面も読めない方もいますので...。
私流に作成した、ギターのテキストを紹介いたします。もちろん音楽の基礎からです。

ギター教室 目次
1 予備知識
1.1 ギターの種類
1.2 ギターの各部の名称
2 音楽・ギターの基礎
2.1 調と音階
(1)全音、半音、度、音の関係
(2)移動ドと固定ド
(3)楽器の調
(4)#や♭の音名(呼びかた)
2.2 ギターの調弦
2.3 長調と短調
2.4 和音とコード
 (1)協和音と不協和音
 (2)「長」「短」「増」「減」
 (3)「主音」「属和音」「下属和音」
 (4)ギターによるコード奏法    ・ローコードとハイコード
2.5 転調と移調
 (1)転調
 (2)移調
 (3)セーハとカポタスト
 (4)移調の応用
 (5)変換表
 (6)応用問題と解答
3.その他関連編
3.1 曲にコードを付けてみよう(工事中)
3.2 十二平均律と純正律

3.3 ギター奏法

3.4 ピックアップの取り付け

1 予備知識
1.1 ギターの種類
 ギターという楽器の起源は、撥弦楽器(弦を弾いて音を出す楽器)の存在が確認されているメソポタミア文明期とされています(紀元前2500年前後)。その後、様々な民族楽器が発生した後、 撥弦楽器の主流はリュートという楽器として栄え、より庶民的なギターラという楽器を経て、ギター へと変化していきます。現在ギターと呼ばれる楽器とほぼ変わらない物が完成するのは1864年 のことです。その1864年以降、現在でも主流となっているギターの種類について紹介します。 

<クラシックギター>
(俗称:ガットギター、ナイロン弦ギター)


表板、側板、裏板からなる箱状のボディにネックが取り付けら れています。この構造はアコースティックギター全般に共通 していることですが、クラッシックギターの特徴として、表 板、裏板が2mm〜3mmの平らな板でできている事、表板の裏側に貼られている補強材(ブレーシング)が扇状に貼られているこ と、などが挙げられます。
 使用する弦は、古くはガット弦(羊の腸から作られる弦。この名残でクラッシックギターの別名をガットギターという)でしたが、現在はナイロン製の弦を使用します。
クラシックギターにも、エレクトリックガットギター、フラメンコギター、アルトギター、コントラバスギターなどがあります。

《写真はAriana製》

<フォークギター>

イルカ・さだまさし・南こうせつetcが使っているボディーの大きいギターです。
これもアコースティックギターの一種です。
「フォークギター」の呼び名は和製語です。
特徴としてボディまでのフレットの数が14と、クラシックギターに比べ
2フレット多くなっています。
また、ピックを使って演奏することが多いためピックガードが付いています。
使用する弦はラウンドワウンド弦(スチール弦)です。

《写真はMartin製》

 

<アコースティックアーチトップギター>
(俗称:ピックギター)

アコースティックギターはエレキと違いギター本体でなる音量を調整することができません。
マイクでギターからでる音を拾わないと音量調節は出来ません。
使用する弦は、主にブロンズ弦もしくは表面に凹凸のないフラットワウンド弦(スチール弦)などです。

《写真はChaki(茶木)製》

<フルアコースティックギター>
(俗称:フルアコ)             

ピックギターにピックアップ(マイク)を取り付けて、エレクトリック化したものです。
「エレキギター」の起源は、大体この年代に なります。
構造は前述のピックギターと全く同じになります。
ただピックアップ が付いているか、付いていないかの違いです。
使用する弦はフラットワウンド弦です。

《写真はGibson製》

<エレクトリックギター>
(俗称:エレギ

エレクトリックギターはギターで弾いた音をピックアップという装置で電気信号に変換してくれるので、アンプ(音量を大きくしたり小さくしたりする装置でシールドと呼ばれるコードでギターとつなぐ)につなげば音量を大きくしたり小さくしたりできます。
ボディ内部に空洞な部分が無く板材でできているギターです。エレキギターの代表的存在であるストラトキャスターや レスポール(左写真)もこれにあたります。
板材をくりぬいて、内部に空洞部分を持たせた「セミホロー」とか「セミソリッド」と呼ばれるようなギター(フェンダー社テレキャスターシンライン等)も、大きく分類すればこのタイプのギターにあたります。
エレキギターには通常、弦全体を若干下げるための装置であるトレモロ・アームが付いていますが、このレスポールには付いていません。 使用する弦はラウンドワウンド弦です。

《写真はGibson製Les Paul》

<セミアコースティックギター>
(エレクトリックアコースティックギター)(俗称:エレアコ、セミアコ)

フォークギターにピックアップを付けたもので、 これをエレクトリックアコースティックギターと呼んで います。
アンプにつなぐと原音と少し違う感じの音になりますがフォークギターのニュアンスが残っていてエレキの音とはキャラクターの違う音になります。基本的構造はフルアコースティックと同じですが、異なる部分はボディ内部の中心部分にセンターブロックと呼ばれる木材が入れられている点です。
このセンターブロックにより、ボディ中心部分はソリッドボディに近い鳴りに、その両サイドはフルアコースティックの鳴りになるという、2種類のギターの中間的サウンドを狙っています。
使用する弦は主にラウンドワウンド弦です。

《写真はOvation製》

<エレクトリック・べースギター>
(俗称:エレベ)

いわゆるエレキベース。
通常は4弦で6弦ギターの3弦〜6弦と同じ調ですが、
5弦や6弦のベースもあります。
5弦ベースは、4弦ベースに弦が1本追加されますが、4弦ベースの1弦(=G)より更に高い(C)の弦を追加する「High C」チューニングと、4弦ベースの一番低い音の4弦(=E)より更に低い(B)の弦を追加する「Low B」チューニングの2通りがあります。
6弦ベースはバリトンベースと呼ばれることもあります。 また、フレットの無いフレットレスベースもあり、ダブルベース(ウッドベース)と同じようにスライドして弾くことができるので愛好家も多いようです。

使用する弦は、太いフラットワウンド弦(スチール弦)などです。

《写真はFender製》

<エレクトリック・ガットギター>
(俗称:エレガット)

クラシックギターにピックアップを付け、アンプにつなぎ音量を調整できるようにしたもの。
エレクトリックガットギターは和製呼び名です。
使用する弦は、クラシックギターと同じガット弦、
現在はナイロン製の弦を使用します。

《写真はTakamine製》

<アコースティック・ベースギター>
(俗称:アコベ)

アコースティックタイプのベースギターです。
したがって、アンプに通さずとも音を出すことができます。
アンプを通した音はエレキベースと違いアコースティックな独特の柔らか味を持った音がします。
アンプを通さなければアコースティックギターとのアンサンブルにはうってつけのベースと言えます。
使用する弦は、太めのフラットワウンド弦 (スチール弦)などです。

《写真はMartin製》
1.2 ギターの各部の名称

 

フォークギターの例

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレキギターの例

 

 

 

ネックの材質は木材でできていてメイプル(黄色っぽい茶色)という木を使ったものが多い。 ネックの裏側(丸みの付いた側)の形(シェイプ)にも種類がありU 字型・かまぼこ型・三角型 があります。U字型のものが多い。

<フィンガーボード>
ネックの表側(指で押さえる側)をフィンガーボードといいます。ネックの表側に厚さ3ミリぐらいの木材(フィンガーボード)を張り合わせて作ったネックをツーピースネック、1本の木を削りだして作ったネック(木材を張り合わしていない)をワンピースネックといいます。 フィンガーボードの素材はメイプルやローズウッド(濃いい茶色)が多いです。ワンピースネックの場合ネックとフィンガーボードが一体化していて同じ木材(メイプルが多い)でできています。メイプルのフィンガーボードの場合ワンピースネックが一般的ですが、ジミヘンドリックスの使っていたギターのようにメイプルのネックにメイプルのフィンガーボードを張り合わせたものもあります。ローズウッドの場合はメイプルのネックにローズのフィンガーボードを張り合わせたものが一般的です。60年代ブラジル産ローズウッドに良質の木材があり、これで作られたフィンガーボードはハカランダと呼ばれ音質・弾き心地とも良くできたものになっています。メイプルの音色は、アタック感があり明るいキャラクターでローズはメイプルに比べて太くマイルドでアタック感も少し丸いものになります。フィンガーボードの3・5・7・9・12・15・17・19・21フレットに丸や四角の模様が入っています。これをフレットマーク(ポジションマーク)といい演奏中どのフレットを弾いているか目印になります。

<ヘッド>
ネックにはヘッドと呼ばれるところがあります。ギターをたてて一番上の部分で弦を巻く装置(ペグ)が付いています。ギターによって色々な形があり1弦と2弦の弦の張りを強くするためのテンションピンが付いているものもあります。

<ペグ> ペグは弦を巻いたりゆるめたりして音程を調整する部分です。弦を強く巻くと音程があがり、弦の張りをゆるめると音程が下がります。ヘッドの形によって一列に6個並んでいるものと、3個づつ左右に分かれて付いているものがあります。

<フレット> フィンガーボードの上に2・3ミリ出っ張った銀色の金属の棒が何本も付いています。これをフレットといいます。ギターはフレットによって音程が区切られています。ヘッドに一番近いフレットを1フレットといいボディに近いほど数字が大きくなり音程が高くなります。一般的にストラタキャスターやテレキャスターは21フレットでレスポールは22フレットですが最近ではストラトでも22フレットのものや24フレットのギターもあります。21フレットより22フレットの方がより高い音が鳴らせるメリットがあります。フレットの形も太さや高さが色々あり、ストラトには細目のフレット、レスポールには太めのフレットが付いています。細いほどアタック感がありシャープな音がします。逆に太いとアタック感がマイルドになり太めの音になります。
エレクトリックベースギターにもフレットがありますが、フレットのないフレットレスのベースもあります。フレットがないため、スライドしたときの音がスムーズになります。フレットが無いのは、ウッドベース(コントラバス、ダブルベース)と同じですね。

<ナット>
一番ヘッドよりのところ(ヘッドとフィンガーボードの境目で0フレットになるところ)に弦の通る溝が掘ってあるフレットがあります。フレットとは違う素材でできていてこれをナットといいます。ナットは弦の通る位置を固定するために溝が付いています。材質は牛骨・プラスチック・ブラス (心中という金属で金色っぽい色)などがあります。ブラスは金属的で明るい音になります。

<ボディ> ボディの材質は、木でできています。メイプル・アルダー・マホガニーなどの材木がよく使われます。空洞の無い木でできたギターをソリッドギターといい、空洞のあるものをセミアコースティックギター・フルアコースティックギターといいます。ボディの形でレスポール・ストラトキャスター・テレキャスターなどのモデル分けがされます。

<ブリッジ> ボディについていて弦を固定するためのものです。いろいろな形があります。ボディにねじで固定されて動かないものとボディの裏にバネがついていて弦とバランスを取り浮いているものとあります。固定されている方がチューニングの狂いは少ないが、浮いているものにはアームといわれる棒がブリッジに付いていてアームを上下することにより音程が上がったり下がったり変化させることが出来ます。(エレキギターで採用)

<ピックガード> ボディーに傷が付かないように張り付けられたプラスチックの板。

<ピックアップ>(マイク) ピックアップは、ギターの音をアンプで電気信号に変えるためにあります。これがないと、アンプにつないで大音量で弾くことができないし、エレキギターといわれる一番の特徴です。 大まかに分けて、シングルコイルピックアップとハムバッキングピックアップの2種類があります。シングルコイルは、ほとんどのストラトキャスターについていて、音はアタックがあり歯切れがよく細目で軽い音です。音楽的には、ポップスなどのバッキングギターなどに向いていて、ギターがメインでガツガツ弾くのには不向きです。ハードロック・ヘヴィメタ・パンクには、お勧めできません。 ハムバッキングピックアップは、音が太くパワーがあり存在感があります。パワーがあるのでアンプもよく歪むのでディストーションサウンドも得やすいです。ギターソロやギターがメインのハードロックやヘヴィメタに向いてます。どちらのピックアップも良さがあるので曲によって使い分けるのが一番なんですが、最近では、アクティブタイプのピックアップが出ていて、シングルコイルピックアップのピックアップでもブースター(出力をあげる)が内蔵されていて、スイッチの切り替えでハムバッキングピックアップのような効果が得られたりします。ピックアップは、ボディに2個か3個付いているので、いろいろな組み合わせのものが発売しています。ですから、シングルコイルピックアップとハムバッキングピックアップ両方が付いたものだと音のバリエーションが増えて便利です。
Click Here!

2 音楽・ギターの基礎

2.1 調と音階
(1)全音、半音、度、音の関係

まず、音階から。

イタリア語読み → (ド) (レ) (ミ) (ファ) (ソ) (ラ) (シ) (ド)
ドイツ語読み  → (ツェー) (デー) (エー) (エフ) (ゲー) (アー) (ハー) (ツェー)
英語読み    → (C) (D) (E) (F) (G) (A) (B) (C)
日本語読み   → (ハ) (ニ) (ホ) (ヘ) (ト) (イ) (ロ) (ハ)

・音階では「ミとファ」「シとド」の間は半音です。
 次のピアノの白鍵と黒鍵の位置を見てください。ミとファ、シとドの間には黒鍵が無りません。
つまり、ミとファの間は半音であることを示しています。


・ミを半音上げるとファに、ファを半音下げるとミとなるわけです。
 ミ♯=ファ、ファ♭=ミ、ド♯=レ♭、ファ♯=ソ♭...です。

・自分の音と隣りの音との間隔を「度」と表現します。
 ドとレの間は2度、ミとファ間も2度、ドとミの間は3度...、自分自身は、1度です

・ギターのフレット(ギターの名称の項、参照)とフレットで挟まれた音は1度です。
 ギターは半音毎にフレットで仕切られている楽器です。

(2)移動ドと固定ド
 何も記号(♯や♭)が付かない曲(楽譜)の調を「ハ調」といいます。
 ハ調で言う「レ」のところを「ド」として音階を始めると次のようになります。

     つまり→ド   レ     ミ    ファ    ソ    ラ     シ    ド   と、
(レ)の場所をドとして音階を作ると、
レとミ、ラとシの間が半音になってしまうことが
判ると思います


これを正しい音階(ミとファ、シとドの間が半音)にするには、

と、「ファ」と「ド」を半音上げる必要があります。 つまり、
常にファとドを半音上げれば(♯を付ければ)良いことになります。

次のように♯を予め第5線と第3間に付けておけば良いことになります。
 これが「ニ長調」です。
(ハ調(固定ド)で言う
」の位置がの音)

この音階が「ニ長調」の音階になります。 つまり、
下1間(ハ調でいう「レ」の場所=「ニ」)を「ド」として始めても、ちゃんとした音階になります。

この、下1間を「レ」と読むのを「固定ド」、「ド」と読むのを「移動ド」と言います。

※ピアノを本格的に学習した人は「移動ド」読みができるようです。

(調の決め方)
楽譜に#や♭が複数付いていた場合の調は何か、を知る方法ですが、#付き長調の場合、
一番右端の#の位置を「シ」として、「ド」の位置がハ調で言うどこにあるかを調べます。
たとえば#2個の場合は一番右端の#は第3間(=ド)にありますから、これを「シ」の位置として「ド」の場所を探すと、一つ上の第4間が「ド」となります。この「ド」の位置はハ調での「レ」(=「ニ」)の位置になりますので「ニ調」と言うことになります。
♭の場合は、一番右端の♭の位置を「ファ」として、#と同じように「ド」の位置を探します。

短調の場合は、上記の方法で長調の調が判ったら、「3度下がったところ」の調とします。
例えば、「ニ調」の短調は、3度下がり「ロ短調」と言うことになります。

このようにしていくと、長調の場合、
♯ 1個 は → ト長調
♯ 2個 は → ニ長調
♯ 3個 は → イ長調
♯ 4個 は → ホ長調
♯ 5個 は → ロ長調
♯ 6個 は → 嬰ト長調
♯ 7個 は → 嬰ハ長調 となります。


  ♭では、
  ♭ 1個 は → ヘ長調
  ♭ 2個 は → 変ロ長調
  ♭ 3個 は → 変ホ長調
  ♭ 4個 は → 変イ長調
  ♭ 5個 は → 変ニ長調
  ♭ 6個 は → 変ト長調
  ♭ 7個 は → 変ハ長調 となります。

上記には、「」とか「」とかが付いた調があります。これは、
各調の根音(その調で言うドの位置に#があれば」、♭があれば」が付きます。

たとえば、♭2個の「変ホ調」は第3線上と第4間に♭が付いた調ですが、
根音(ドの位置)は第3線上になり、この第3線には♭が付いているので
調名の頭に 「変」が付くことになります。


(3)楽器の調
・全ての楽器には「調」があります。
  C調=ハ調の楽器は、ピアノギターフルート....など
  B♭調の楽器はクラリネットテナーサックス...など
  E♭調の楽器はアルトサックス...など
  F調の楽器にはフレンチホルン...などがあります。

(4)#や♭の音名(呼びかた)
《#や♭の付いた音名:ドイツ語と英語と日本語読み》

#や♭の付いた音の呼び方はつぎのようになります。 たとえば、
クラリネットのようなB♭調の楽器は「ベー管」と言ったり、
E♭調のアルトサックスなどを「エス管」と言ったりします。

Click Here!

★コーヒーブレイク★
・ピアノの真ん中あたりの「ラ」の音は440Hz(ヘルツ:周波数の単位)と決められています。
  この440Hzの倍である880Hzは赤ちゃんの産声の高さで世界共通、
  と言われています。

  ・880Hzは440Hzの1オクターブ上で8度の開きがあります。

2.2 ギターの調弦
一般的なギターの調弦は次
のように行います。
・ギターの弦は高い(細い)線から、1弦・2弦・3弦・4弦・5弦・6弦と呼びます。

・先ず、5弦をフレットは抑えず(開放弦)440Hzの音叉で合わせます。
 次に、6弦の5フレット目を抑え、6弦を5弦と同じ音に合わせます。
 次に、5弦の5フレット目を抑え、4弦を5弦と同じ音に合わせます。
 次に、4弦の5フレット目を抑え、3弦を4弦と同じ音に合わせます。
 次に、3弦の4フレット目を抑え、2弦を3弦と同じ音に合わせます。
 次に、2弦の5フレット目を抑え、1弦を2弦と同じ音に合わせます。
 最後に、6弦と1弦が同じ音(2オクターブ間)になるよう調整
します。

最近は、右写真のような「クリップ式チューナー」が市販されていますので、写真のようにギター本体に取り付け、チーナーの針が中央に来るように調節するだけで簡単に調弦ができるようになりました。
右写真のチューナーで\3,000位です。

2.3 長調と短調
・曲には必ず「調」があります。
 例えば、「モーツアルト作曲 交響曲第20番 嬰ハ短調」など、のように...

また、「調」には「長調」「短調」があります。
  長調と短調が混ざっている曲もあります。

・曲の「調」は楽譜の先頭に付けられた♯や♭の数で決まります。
 先頭に付けられる♯や♭が混ざることはありません。
・♯や♭が何も付かない曲は「ハ長調C長調」か「イ短調A短調」です。


・「長調」か「短調」かは、「主音」が何か、によって決まります。
  長調の主音」、短調の主音は「」です。
ハ調(♯も♭も付かない)の曲で主音が「ド」ならば「ハ長調」、
 ハ調の曲で主音が「ラ」なら「イ短調」(ハ短調ではない)ということになります。

・曲の主音の見つけ方は @曲の感じ(明暗)、と A始まりの音が何か、で
 見つけます。


・長調音階(長音階)はドレミファソラシド、短調音階(短音階)はラシドレミファソラ、です。
・ハ調の短音階(=イ短調)ではソの音を半音上げる(ソ♯する)ことが多いです。
                            →ラ シ ド レ ミ ファ #ソ ラ となります。
 従ってハ調の曲で長調なら「ハ長調」の曲、ハ調の曲で短調なら「イ短調」の曲、となります。

・長調を英語で「メジャー」と言い、短調を「マイナー」と言います。

2.4 和音とコード
・和音に付けた記号を「コード」と言います。
コードの説明に入る前にそのベースとなる「和音」について学習しましょう。


・和音とは2つ以上の音の重なり、を言います。
 但し、コードが付けられているのは、3つ以上の音の重なりに対してです。
・重なる2つの音は、隣り合わせ(=2度)ではなく3度の関係です。
 「2度」では不協和音となってしまいます。

 ハ長調=C長調を例にとると、

となり、上図右側のドとミの重なりが協和音なので和音と言えます。

・「度」には「長」「短」「増」「減」があり、度数により使い分けられています。

「3度」を例にとると「長3度」と「短3度」があります。上の図を見てください。
「長3度」は、全音+全音の重なりで「短3度」は全音と半音の重なりの場合をいいます。

上図の一番左の例で説明しますと、ドとミが重なっていますが、
ドとレの隔たりは「全音」、レとミも「全音」なので、ドとミの重なりは「全音+全音」で
「長3度」ということになります。
右図一番左の場合は、レとミの隔たりは「全音」 、ミとファの隔たりは「半音」なので
「短3度」ということになります。

 

では、いよいよコードの説明に入りましょう。

その前にコードの基本である「5度」の説明を...。
・コードは最低3つの音の重なりで出来ています。
つまり、一番低い音と一番高い音の隔たりは「5度」となります。
・「5度」は「3度」と「3度」の積み重ねをいいますが、
 「5度」には「増5度」と「減5度」があります。
・「増5度」は「長3度」が2つで成り立つ場合、「減5度」は「長3度」と「短3度」の組合わせで
成り立つ場合をいいます。
・「短3度」が2つで成り立つ「5度」はありません。

 「ハ長調」を例にとると、全て「減5度」で成り立ち、「増5度」はありません。

以上を譜面で説明します。
ハ長の音階に3度づつ音符を重ねて「5度」づつの音階にしますと次の譜面の左側のように
なります。
臨時記号を付した場合のみ
「増5度」が発生

上記の例をコードで言うと
@=、A=Dm、B=Em、C=、D=、E=Am、F=Bm となります。
GとHは、あえて「増5度」にした場合の音符の積み重ねですが、
コードで言うとド、ミ、ソ#、となりコードでいうと「C+5」となります。
Hは、(ド)、ミ♭、ソ、シ、の重なりとなり、コードでいうと「Cm maj7=CmM7」となります。
       読み方は、「シーマイナーメジャーセブンス」

・上の例@のド、ミ、ソは「C」ですが、正確には「メジャー」が付き、「Cメジャー」といいます。
・Dはコードでいうと「G」で、ト調(♯が一つの曲)の基本のコードですが、
 ハ調でも基本に近いコードで良く使われますが「7度」の音(シ♭)を加えて
 「G7」として使います。
・Cはコードでいうと「F」となり、これもハ調の基本のコードの一つです。

・上の譜面の@、C、Dの3つは「ハ調の主要3コード」といいます。
 @を「主和音」、Cを「属和音」、Dを「下属和音」といいます。
※主和音を「トニック」、属和音を「ドミナント」、下属和音を「サブドミナント」といいます。

 ハ調の短調の主和音は主音がラであるため「Am」(エーマイナー)となります。
※ハ調の短調の主和音は「Cm」(Cマイナー:ド、ミ♭、ソ)ではありません。
  Cmは変ホ調の「短調の主和音」です。


・ちなみにト調(♯が一つの曲)の主要3コードは「」「」「D7」です。
 
:ソシレ、:ドミソ、D7(Dセブンス):レ、ファ♯、ラ、ド♯の3つ。

・和音(音の重なり)には「2度」から無限大に複数度ありますが、
「3度」「5度」「7度」  「9度」「11度」等が一般です。

もう一度、「度」と「コード」の関係を復習しましょう。

2度」はコードにはありません。(不協和音となります

・「度」の番号は重なる音の最下位音と最上位音間の隔たりを表わします。
 (例:7度は、ド、ミ、ソ、シで、ドからシまでの隔たりは7度)

・「7度」を「セブンス」と言い、「9度」を「ナインス」、「11度」を「イレブンス」と言います。
 (まれに、13度「サーティーンス」と言うのがありますが不協和音に近い音です)

・「7度」にはマイナーセブンスメジャーセブンスがあり、マイナーセブンスは
 7度目の音が半音下がります。 つまり、ド、ミ、ソ、シ♭となります。
※「セブンス」が正しい読みですが一般には「セブン」と、「ス」を付けない事が多いです。

・「7度目の音が下がらないセブンス」は「Cメジャーセブン」と言い、ド、ミ、ソ、シとなります。

 C7は7度目の音が半音下がりますが5度目と7度目の隔たりは「短3度」となります。
 Cmaj7は7度目の音は半音下がらず、5度目と7度目の隔たりは「長3度」となります。
※ Cmaj7は「CM7」と表記する場合があります。


今までの説明を譜面で表わすと次のようになります。

・ギターによるコード奏法

「Lowコード」と「Highコード」
 コードを指で押さえる時の方法として「ローコード」と「ハイコード」があります。
「ローコード」は、「押さえない弦=開放弦という」がある押え方で、
「ハイコード」は開放弦が無く、人差し指でカポタストの役目をさせる押え方で、
 人差し指以外の指で他の箇所を押さえ、コードを作る方法です。
・人差し指で6弦全てを押さえる(=カポタストの役目)ことを「セーハ」と言います。

コード「C」における「ローコード」と「ハイコード」
・ギターは半音ごとにフレットがあるので、例えば「C」のコードを1フレット毎、
下に(高い方に)ずらして行けば、1フレットずらして「C♯=D♭」、2フレットずらして「D」、
3フレットずらして「D♯=E♭」… となりますが、ローコードですと「開放弦」があるので
上手く半音づつ上げることができません。したがって、
フレットをずらして半音づつ上げたり下げたりするやりかたは「ハイコード」のみで有効です。

2.5 転調と移調

(1)転調
・転調とは、その曲の基本の調(オリジナルの調)が曲の途中で別の調に変わることです。

C調の曲であったものが途中でイ短調に変わったり、C調の曲が4度上がってG調になったりする場合があります。
これを「曲の途中で転調した」といいます。

(2)移調
・移調とはその曲の基本の調(オリジナルの調)を別の調で弾く(演奏する)ことです。

 例えばC調(ハ調)の曲を1音上げてD調(ニ調)で弾くことを「移調する」と言います。
 ギターに合わせて歌を唄う場合、調が高くて声が出ないので「2度下げて」弾いたりするのは、
 移調して弾くことになります。

・ギターでコードを弾く時、移調したいと思ったら、移調したコードを弾けば良いことになります。

 例えばC調で「Cのコード」を弾いていて1度上げる(D調に移調する)場合、
  譜面にある全てのコードを1度上げたコードで弾けば良いことになります。
 コードC→D,コードF→G、コードG7→A7 と言う具合に....

・移調が1度くらいなら、頭の中でひとつ隣りのコードが思い浮かびますが、2度以上になると変換が即座にできません。
このような場合は次のような変換表を書き参照すると良いです。

3度上げる場合(C調→E調)、
この場合、注意しなければならないのは全音と半音の違いです。

オリジナルのC調は「EとF」「BとC」の間は半音である。従って移調後の「EとF間」「BとC間」は全音に、
「GとA」「DとE」間は半音にしなければなりません。つまり、
「F→F#」「G→G#」「C→C#」「D→D#」にする必要があります。

要は、C調を3度(2音)上げたので E調(ホ調)になる、ということです。
ホ調の譜面は次のようにF,C,G,Dに♯が付きます。つまり、上記と同じ位置に♯が付きます。


ついでに2度(1音)上げる場合(C調→D調)は、
 オリジナル調 C D E F G A B C
     移調後 D E F G A B C D と変換表を書き、半音を考慮し

つまり、FとCに♯が付くことになり、次のニ(D)調となります。

(3)セーハとカポタスト
・移調する簡単な方法として2通りあります。 一つは「セーハ」を使う方法、です。(前述)

・セーハを使う方法は「ハイ(High)コード」のみで有効です。

・セーハでの移調は、C調の曲の「コードC」を1音上げて「コードD」にするには次の図のように、
コードCのハイコードをそのまま2フレット(1音=2度)ずらせば  「コードD」と(同じ音)になります。
つまり、コードCを1音ずらすことで(運指は同じ)コードDを弾いていることになるわけです。

・全てのコードをハイコードで演奏できれば良いのですが、ローコードも混ぜて演奏するような場合、
 セーハには無理が生じます。

・そこで「カポタスト」を使うと簡単に移調ができるようになります。

・例えば、ローコードCを1音上げる場合、カポタストを2フレット目に充て、ローコードCを弾くと、
おのずとコードDを弾いていることになるわけです。
つまりカポタストの役目は、カポタストを充てるフレットにより、ギター全体の調を変えること にあります。

 

(4)移調の応用
・楽譜によっては次のように書いてあるものがあります。
Capo2 Playコード=C」…これは、カポタストを第2フレットに充て、C調で弾く、と言う
                  意味です。つまり、本来はD調(ニ調)なのだがC調で弾く
                  と言うことです。
                  譜面はCapoを使用した場合の調で表現されています。

なぜこのように表現するのかと言えば、C調のコードは馴染みがあり良く弾ける人が多いのでD調のコードは知らなくても弾けますよ、と言うことです。
D調の主要3コードはD,G,A7です。これをC調の主要3コードC,F,G7を知っていれば弾ける、 ということです。
・D,G,A7などはそんなに難しいコードではありませんが、B♭調(変ロ調)のように主要3コードがB♭、E♭、F7となる場合、運指が大変です。そこで、
Capo1 コード=A」とすれば、A調の主要3コードA,D,E7を知っていればB♭調の曲が弾けることになり、
運指も簡単となります。ちなみにこの時の楽譜には#が3個(A調)付いているはずです。
今まで説明した譜面は次のようになっています。(拍子記号は省く)

つまり、最初の例ではCapo2と言うことは1音上げることになりCapo2のままオリジナルのD調を弾くと「E調」を弾くことになります。それを、オリジナルのコードD調から1音下げたコードCで弾くことにより「E調」が「D調」になります。

・次の例ではCapo1でオリジナルのB♭を弾くと半音上がった「B調」を弾くことになりますが、A調で弾けば「B調」から
 半音下げたことになりオリジナルの「B♭調」になります。
カポタストで1音上げたので1音下げたコードで弾くと、オリジナルの調になる」ということです。

・楽譜によっては稀に次のようにオリジナルのコードで記述されている場合があります。(拍子記号は省く)
 めったにこのような記述はありませんが、間違いとしてまれに有ります。
このような場合、オリジナルのコードDで弾くのか、1音上げてコードCで弾くのかに依りますが、1音上げてコードCで弾くと変換が必要なので、カポタストを使わず譜面のコードのまま コードDで弾けばオリジナルの調で弾くことになります。どうしてもカポタストを使いたいなら、次の変換表を参照して弾いてください。

(5)変換表
オリジナル:D E F# G A B C# D
 変換後 :C D E   F G A B   C

従って上の譜面のコード「D」「G」「A7」は「C」「F」「G7」で弾きます。

・通常、カポタスト使用の譜面では次のような書き方になっています。(拍子記号は省く)                                     ( )内はオリジナルのコード。
<参考> C長調(ハ長調)の音階を基準とした半音階表
例えば、変ホ調の曲(♭が3つ付いている曲)を自分の得意な ニ調で弾きたい場合は、
上の表から変ホ調とニ調の隔たりは半音なので、カポタストを 第1フレットに充て、ニ調のコードを弾けばおのずと変ホ調のコードを弾くことになります。
カポタストを1フレットに充てると半音上がるので、半音下げたニ調で弾けば元の調になる、ということです)
同様に、
変ホ調(E♭)の曲をハ調(C)で弾く→カポタストは第3フレットへ
変ト調(G♭)の曲をホ調(E)で弾く→カポタストは第2フレットへ
変ト調(G♭)の曲をヘ調(F)で弾く→カポタストは第1フレットへ
変ロ調(B♭)の曲をト調(G)で弾く→カポタストは第3フレットへ
変ロ調(B♭)の曲をイ調(A)で弾く→カポタストは第1フレットへ(前述「(4)移調の応用」の例です)
変ロ調(B♭)の曲をヘ調(F)で弾く→カポタストは第5フレットへ


などと、上記の表を活用すると便利です。

(6)応用問題
事例1:
手持ちのCDの曲が「ニ調(#が2つ)」で買ってきた楽譜の調が「ハ調」だった。
音楽に合わせてギターを弾きたい。

事例2:
楽譜のコードをギターで弾きながら唄いたいが、キー(音程)が低いので3度ほど上げて弾きたい。

事例3:
CDに合わせコードを弾きたいが、CD楽譜の調だと「変ホ調(♭3つ)」と弾きづらいので
簡単なハ調で弾き、 CDに合わせたい。

事例4:
楽譜は「Original Key:ホ調(E) Capo:2 Play:D」となっていたが、「ハ調」のコードで弾きたい。

事例5:
CDの調はホ調(#4つ)だが、買ってきた楽譜の調(コード)はヘ調(♭1つ)だった。
CDに合わせてコードを弾きたい。

<応用問題の解答>
事例1:カポタストを2フレットに充て、ハ調のコード(C)で弾く。

事例2:カポタストを6フレットに充て、楽譜のコードで弾く。

事例3:カポタストを3フレットに充て、ハ調のコード(C)で弾く。【コード変換要】

事例4:カポタストを4フレットに充て、ハ調のコード(C)で弾く。【コード変換要】

事例5:不可。カポタストを11フレットに充て、ヘ調(F)で弾けば良いが、
    11フレットに充てることは無理。
    楽譜の調(F)を変換表でホ調(E)のコードに置換え、
     ホ調(E)で弾く。【コード変換要】

※曲の調を調べる方法
・CDなどから鳴っている曲が「何調か」判らなければ前述のコード変換やカポタストを使う 意味がありません。曲の調を確かめるにはどうしたら良いか? その曲の調を知るにはその曲の「主音」が判れば良いことになります。殆どの曲は、曲の最初の音がその曲の調(の主音)であることが多いので、曲の最初の音が判れば、その曲の調が判ることになります。しかし、まれに属音やサビの部分から始る曲もあるので最初の音では判断できない場合もあります。 が、
最初の音が何か判ればほとんどの曲の調は判ります。しかし、曲の最初の音を掴もうとしても曲が進んでしまうので最初の音は掴みにくいと思います。最初の音を覚えておければ問題はないのですが...。
そこで別の方法として、曲の節目、節目にあるフレーズ(=曲全体の中の短いメロディの部分)の終わりの音は、その曲の主音であることが多いのでフレーズの最後の音で調べるのも一つの方法です。
では調べ方は...フレーズの最後の音は何か、をギターで調べます。つまりギターを弾いてフレーズの最後の音と同じ音をギターで探します。それが「ド」だったら「ハ(C)調」ですし、「レ」だったら  「ニ(D)調」です。「ラ」だったら「ホ(A)調」です。ここで注意しなければいけないのは  「ラ」の場合、「ハ(C)調の短調=イ短調の主音」であることも考えられます。
短調と長調の違いは「曲の感じ」で決めるしかありません。短調は「何んとなく寂しい感じ」がします。

 

カポタストを使う理由は大きく2つにまとめられます。
1.移調する場合(調を上げ下げする場合)
  楽譜の調で歌ったりする場合、キーが低くいので上げたい場合など。
  (例)楽譜はC調(ハ調)だが、1音上げてD調(ニ調)にしたい場合、カポタストを第2フレットに当て、
     楽譜通り、C調で弾く。
(曲はD調)

2.調は変えず、カポをすることによってコードを押さえ易くする場合
  ハ調のコードしか知らないのでハ調で弾きたい。
  セーハが多いのでセーハの少ない調で弾きたい、場合など。
  (例)楽譜はB♭調(変ロ調)だが、カポタストを第3フレットに当て、G調(ト調)で弾く。(曲はB♭調)
  (例)楽譜はF調(ヘ調)だが、カポタストを第5フレットに充て、C調(ハ調)で弾く。(曲はF調)

 

3.その他関連編

3.1 曲にコードを付けてみよう。(工事中)

 

3.2 十二平均律と純正律
楽器の調律方法には「十二平均律法」と「純正律法」があります。
現在の楽器はほぼ100%、十二平均律法で調律されています。理由は下記を読んでください。
バッハやベートーベンの時代はその作品にあった調で純正調律して演奏されていました。
純正律の調律方法には、ピュタゴラスの用いた方法(ピュタゴラス音階)や、5度を5回重ねて3度を得る方法などがあります。

十二平均律
十二平均律(以下、平均律と言います)を理解するには「セント」の概念を知る必要があります。「セント」はイギリスの音響学者A.J.エリス(1814-1890)が周波数を対数で表したものです。「セント」とは半音よりもっと狭い音程をあらわす単位として定められました。
これは平均律の半音の音程をさらに100等分(対数的表現)したものです。したがって、半音は100セントとなります。半音が12個有る1オクターブは1200セントとなります。
       オクターブ = 平均律の半音(100セント)12個 = 1200セント
セント値の算出法はちょっと数学的になりますが、上記の定義を数式で表わすと次のようになります。
       セント値 = 1200 / log2 ×log二つの音の周波数比率
オクターブには12個の隣り合う半音があり、隣り合う半音同士の振動数比は全て等しくなっています。その割合は 1.059463094・・倍です。これは、オクターブ上の音はもとの音の2倍の振動数ですから、「12乗して2になる数」、つまり「2の12乗根」で求めた値"1.059463094…"となる訳です。
音程を構成する半音の数は「振動数比率の対数表示」に他なりません。対数表示なので、振動数を掛けたり割ったりして音高を比べるので なく、「音程どうしを足したり引いたりして」比べることができます。 そこで「平均律ではすべての半音の振動数比が等しい」というのは、「平均律ではすべての半音の幅が等しい」という言葉で言い換えられます。
例えば 1A(1ラ:1イ) の音の周波数440Hzに上記の数"1.059463094"を掛けると、半音上の Bb(シ♭:ロ♭)の周波数になります、さらにそれに同じ上記の数を掛けるとその半音上のB(シ:ロ)の周波数になります。以下同じように12回まで繰り返すとオクターブ上の 880Hz  2A(2ラ:2イ)になります。音が1オクターブ上がると周波数は2倍になります。平均律では、この「半音」が音程を測るすべての単位になります。 たとえば半音2個で全音、7個で完全5度、12個でオクターブ...となります。 平均律ではこのように1オクターブを12等分して半音(100セント)12個が全て等しくなるように調律します。 平均律では、ミの音はドに対して単に4番目に、ソの音は7番目に割り振られただけの音です。また、ド-ソの5度は、間に半音が7つありますから700セント。ド-ミの長3度は同じく400セントです。また、ド-ソの5度でも、周波数の異なるレ-ラの5度でも、セントで表わせばどちらも700セントとなりますので、大変便利に使えます。ですから、平均律では5度を積み重ねていけば12回でピッタリ元の音に一致します。平均律は、どのような調でも演奏できるよう、狂いを解消する方を優先し、音が「純正」であることを捨てた調律法です。  

純正律
純正律は15世紀に、長3度の音程比を5/4にすると濁りのない純正な3度が得られることから、ピタゴラス音律(後述)の純正5度に純正3度を加え成立させたものです。 (純正な5度とは弦の長さが「3対2」の時の振動数比、例えば、もとの音の弦の長さが「3」の時ドの音が出た場合、その「2」(3分の2)に相当する長さの弦の音が5度高い純正なソであるということです。)
同じく純正な長3度は「5対4」です。このようなうねりのない純正な5度は、セントで表すと「702セント」、同じく純正3度は「386セント」です(後述))  例えばハ長調の場合の純正律の振動数比は、C(1),D(9/8),E(5/4),F(4/3),G(3/2),A(5/3),B(15/8)となります。
純正律では、ド-レ、レ-ミなど「全音」の音程に、ド−レのような大きな全音(大全音:204セント)と、レ−ミやソ−ラのような小さな全音(小全音:182セント)が生じます。小全音は、長3度 ファ−ラから 広い長2度 ファ−ソを差引いてできます。 純正律は各音程を「純正」な和音で構成する音律です。純正にハモった和音は、和音の音程が合っていない時に聴かれる「うなり」(ビート)をまったく生じません。
反面、純正律はいろいろ問題点が多いため(後述)実際の演奏の場では使用できません。
純正律のつくりかたを説明します。ハ長調音階を純正律で設定する場合を例にとりますと、ハ長調音階(C D E F G A B)は、Cの三和音(C E G)、Gの三和音(G B D)、Fの三和音(F A C)、をすべて「純正な」音程で調律することで作ることが出来ます。 そのためにまず三和音を構成する長3度(ドレミ)と完全5度(ドレミファソ)の音程のセント値を求めます。
平均律では長3度は400セント、完全5度は700セントとなります。また、平均律での完全5度の振動数比は2の12乗根を7乗した1.49831〜という値ですが、純正な完全5度では 3/2 つまり 1.5 という比率になります。これをセント値の式にいれると約702セントとなります。純正な完全5度は平均律の完全5度(700セント)に比べて702-700=2セント広いことがわかります。この差は耳で聴き分けることは出来ません。ただし二つの音を同時に鳴らすと、ゆっくりと「うなり」を発します。
また、平均律での長3度の振動数比は、2の12乗根を4乗した1.25992〜という値ですが、純正な長3度では 5/4 つまり1.25 という比率になります。これをセント値の式に入れると約386セントとなります。純正な長3度は平均律の長3度に比べて386-400=-14 つまり14セントも狭く、この違いは耳で聴いてもはっきりとわかります。
純正律は完全5度を12回重ねて作ります。つまり、-ソ、-レ、-ラ、-ミ、-シ、-ファ♯、ファ♯-ド♯、ド♯-ソ♯、ソ♯-レ♯、レ♯-ラ♯、ラ♯-ミ♯(=ファ)、ファ-シ♯
(*ド) と、完全5度を12回かさねると、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ、ファ♯、ド♯、ソ♯、レ♯、ラ♯、ファ、ドの12音階全てが出現します(並び替えると、ド、ド♯、レ、レ♯、ミ、ファ、ファ♯、ソ、ソ♯、ラ、ラ♯、シ、(*ド)。しかし、この純正律では完全5度のセントは702と、平均律の完全5度に比べ2セントの差が生じ、これを12倍すると24セントの差となり1200セントになりません
(*ド)5度を12回重ねると「his(シ♯:ロ♯)」が得られますが、これは「ド」(ハ)ではありません。「74/73」だけ高くなるのです(これをピュタゴラスコンマといいます)】。

純正律ではこの24セントの差を解消させるために以下の様々な調律法がとられました。

ピタゴラス音律
基準の音から上方(ド→ソ…)と下方(ド→ファ…)に純正5度を順次とっていく方法で、その末端のC♯とA♭など、あまり使わない2音間に24セントの濁り(ウルフトーン=オオカミの鳴き声、と言います)を寄せてしまおうという調律法です。

中全音律(ミーントーン)
ミーントーンとは、純正な3度を基本として5度の純度を犠牲にした調律法です。 純正な3度は、ド→ソ→レ→ラ→ミの間の4つの5度を少しずつ狭くして、ド-ミの間が平均律の400セントより14セント狭い386セントとしています。 平均律の場合は、14÷4=3.5セントですから、平均律の5度の700セントを696.5セントにすれば3度が純正になるわけです。 純正3度(386セント)とピタゴラス音律の広い3度(408セント)の差22セントを、4カ所の5度で4分の1(22÷4=5.5セント)ずつ純正5度より狭く(702?5.5=696.5セント)すれば、3度が純正になります。

キルンベルガーの第3調律法
ピタゴラス音律と中全音律ミーントーンを組み合わせたもので、ドからミまでの4つの5度の積み重ねにはミーントーン5度(696.5セント)を用い、その他の5度の積み重ねにはピタゴラス音律の純正5度(702セント)を使用する方法です。 また、狭い5度を4カ所で使用することで、純正5度を12回積み重ねることで生じるピタゴラスコンマやウルフトーンをうまく目立たなくしており、ピタゴラス音律やミーントーンのような、はっきり演奏できない調の存在を避けています。

ヴェルクマイスターの調律法
キルンベルガーの第3調律法のラ-レの狭い5度を2つ隣のシ-ファ♯の5度に移したものがヴェルクマイスターの第3調律法です。


濁りのない純正な音である純正律ですが、次のような問題があります。

問題点1:和声上の難点
純正律ハ長調音階を例にとると、構成される三和音のうちC(C E G:ドミソ)、Em(E G B:ミソシ)、F(F A C:ファラド)、G(G B D:ソシレ)、Am(A C E:ラドミ)は完全に純正な和音になります。ところが、Dm(D F A :レファラ)はそうはなりません。(残るBの上に形成される三和音=Bm(-5)は完全5度を持たないので、ここでは除外します) 純正な短3度は702-386=316セントですが、Dm に含まれる D-Fの短3度は498-204=294セントになります。これは純正な短3度よりも 294-316=-22 つまり22セント狭くなります。この294セントは平均律の短3度300セントとそう違わないのであまり違和感はないように思えますが、純正律にあっては他の短3度が純正なので狂って聴こえます。 5度を見てみますと、ハ長調純正律でのDmに含まれる5度D-Aは 884-204=680セントになります。純正な5度702セントより680-702=-22 つまり 22セント狭くなります。完全5度においてこの狂いは致命的です。 以上のことから純正律ハ長調では、レとラの両方が出てくる曲が演奏できません。
問題点2:旋律上の難点
 (「大全音」と「小全音」) 7音音階を作り上げているのは長短の2度音程です。そのうち長2度=全音 について純正律には大きな問題があります。 純正律において C-Dの長2度は、まずC-Gを702セントの純正5度を合わせてからさらにG-Dを702セントの純正5度をとり、(オクターブ下げて)204セントとしていました。つまり この長2度は完全5度2つを積み重ねてつくられています。それに対してD-Eの長2度はそのように作られてはおらず、C-E の純正な長3度から、完全5度2つを積み重ねて作られた長2度を差し引いたものにすぎません。その値は 386-204=182セントと、C-Dの長2度より22セントも狭いのです。 広い204セントの全音は C-Dの他に F-G (F-CとC-Gの累積)、A-B (F-Gが386セントずつ平行移動したもの)に現れ、これを「大全音」といいます。 狭い182セントの全音はD-Eの他に G-A (長3度 F-A から広い長2度 F-Gを差引いてできる)に現れ、「小全音」といいます。 ドレミファソ〜(ハ長調音階)の唱い出しの「ドレ」と、レミファソラ〜 (Dスケール)の唱い出しの「レミ」は共に長2度ですが、和声の純正さを優先させたためにこの2つの長2度の旋律的進行が不自然になってしまいます。
問題点3:転調が出来ない
純正長3度、純正5度のみで音律を作る純正律には、上述したことの他に、転調が全くできないという欠点があります。ハ長調純正律ならば、あくまで中心のCからの音程が純正になるように合わせられているので、その鍵盤を他の調性の音程関係に流用する事はできません。つまり、純正律で調律された楽器は調律されたその調の曲のみ演奏でき、その他の調や変位記号(♯や♭)を使った曲は演奏できません。

以上を一覧にまとめます。

 
音名 振動数比 音程の呼び方 周波数
(Hz)
平均律セント値 純正律セント値
ピュタゴラス 音律 ミーントーン調律 キルンベルガー調律 ヴェルクマイスター調律
C 1.00000 ユニゾン 261.63
0

0

0
0
0
C#:D♭ 1.05946 短2度 277.19
100
114
75.5
90
90
D 1.12246 長2度 293.67
200
204

193

193
192
D#:E♭ 1.18921 短3度 311.13
300
294
310.5
294
294
E 1.25992 長3度 329.63
400
408
386
386
390
F 1.33484 完全4度 349.23
500
498
503.5
498
498
F#:G♭ 1.41421 増4度 370.00
600
612
579
590
588
G 1.49831 完全5度 392.00
700
702
696.5
696.5
696.5
G#:A♭ 1.58740 増5度 415.31
800
792
772
792
792
A 1.68179 長6度 440.01
900
906
889.5
889.5
888
A#:B♭ 1.78180 短7度 466.17
1000
996
1007
996
996
B 1.88775 長7度 493.89
1100
1110
1082.5
1088
1092
C 2.00000 オクターブ 523.26
1200
       
 

3.3 ギター奏法

(1)アルペジオ奏法
コードを弾く時、ピックを使って弾くのではなく、右手の指全てを使い(通常、小指は使わない) 一弦一弦を右指で個別に弾く奏法である。クラシックギターの奏法ではこれが基本であり、 アルペジオ奏法で色々なリズムも演奏できる。

(2)ハンマリングオン奏法

ある指で押弦した状態で、余っている指(小指側)を用いて同じ弦の今押えているフレットより高いフレットをたたくことにより音を高い ほうに変化させる。 例えば、1弦3F(フレット)を人差し指で押さえその状態で、5Fを薬指で押さえる(たたく)。

(3)プリングオフ奏法

ある指で押弦した状態で、今押えている指を弦をひっかくように離すことにより音を低いほうに変化させる。 例えば、1弦5F(薬指)から3F(人差し指)へプリングオフ。このとき人差し指はあらかじめ押えておく。

(4)スリーフィンガー奏法

スリーフィンガー奏法は名前の通り、右手3本の指(通常は親指、人差し指、中指)のみを 使って弾く奏法である。左手でコードを押さえ、右手3本で弾く。フォークソングでは良く 使われる奏法である。

(5)ハーモニクス奏法
ギターの弦長の2分の1、3分の1などのポイントでかるく弦に触れピッキングした瞬間にその指を離すとポワーンとした音が得られる。 5、7、12Fなどである。曲の途中で使われる ことは少ないが曲の終わりに1音だけハーモニクスさせて終わる場合がある。

(6)トリル
ハマリングとプリングの繰り返し。このとき初めだけピッキングする。例えば、1弦3F(フレット)と5Fのトリル。

(7)スライド
ある指で押弦した状態で、その押弦した状態を保ったまま他のフレットへ指をずらす。 これは音を途切れささずに高いほうにも低いほうにも変化させることができる。例えば、1弦3F(フレット)から5Fへのスライド。

(8)チョーキング
押弦している指を6弦もしくは1弦側にもっていく。ただし、6弦は1弦側、1弦は6弦側にもっていく。 これにより、弦長が長くなる、つまり音を高いほうに変化させることができる。 アコギでは半音、エレキでは一音半ぐらい音を変化できればよい。(ハイフレットで有効。ローフレットでは、そんなに音程の変化は難しい) チョーキングは、半音なら半音という風に、どの程度音程を変化させるのかはっきりしないと音痴なチョーキングになってしまうので 気をつけたい。

(9)ビブラート
チョーキングを細かく繰り返す。一定のリズムで一定の音の幅(半音なら半音という風に)でしないと音が不安定になる。 微妙にビブラートをかけることにより音に表情が出る。

(10)トレモロ奏法(クラシックギター)
トレモロ奏法とは一つの弦を右手3本の指(人差し指、中指、薬指)を使って薬指、中指、 人差し指と、素早く順番に弾く奏法である。トレモロ奏法を使った曲としては「アルハンブラ の想い出」が有名である。

(11)アポヤンド、アルアイレ奏法(クラシックギター)

アルペジオ奏法の時、右手ではじいた後の右指の位置を示しており、アポヤンドは弾いた後の 右指を、次の弦(隣りの弦)に充てる奏法で、アルアイレは弾いた後の指を次の弦に載せない で宙に浮かせる奏法のことである。有名なギター曲「禁じられた遊び」はアポヤンド奏法で、 と指定されている。

3.4 ピックアップの取り付け
アコースティックギターにピックアップを取り付け、セミアコースティックギターとする。
ピックアップのメーカーでは主なものに、フイッシュマン、シャドゥ、LR.バグズなどがあるが今回は、シャドゥを取り付ける。
本機にはボリュ−ムは付いているがプリアンプは付いていない。取り付け後はギターアンプに繋いで音出しする。
以下は、取り付け手順。

@こんな箱に入っている。 A中には、ピックアップとジャックケーブルが入っている。他に、アンプ直結用のコード、取説、コード固定具が入っている。 Bピックアップの裏側にはボタン電池が入るようになっており、通常で1年ほど使用できる。
C取り付け用の工具(1)
リーマとノギス。リーマでエンドピンの穴を広げる。ノギスで穴径を確認しながら行う。穴は13mmФとする。
D取り付け用工具(2)
電動ドリルとペンチ。リーマでは穴の形が円錐状となるため、平行に穴を開けるため最後はドリルで行う。

Eエンドピンを外した後の穴。
この穴を13mmまで広げる。

 

 

H穴あけが終わったら、サウンドホールへピンジャックを通すために、ギター弦を緩める。手をサウンドホールから入れて行うため、弦を外すにこしたことは無いが、張ったままで行う場合は手が入るよう、思いっきり緩めておく。
F外したエンドピン。 G12mmФのドリルの刃。

 

 

Iサウンドホールから手を入れジャック端子を12mmの穴に通す。 Jジャック端子が通ったら、ペンチを使い、しっかり固定する。ゆるんでいると、接触不良となり、ノイズがアンプから出ることになる。
K エンドピンの箇所にジャック用端子を取り付けた状態。
Lサウンドホールにピックアップを取り付ける前にピックアップとジャックケーブルのジャック端子(小)を繋いでおく。 Nギターアンプとギターをジャックケーブルでつなぎ、音だしをする。ピックアップにボリュームが付いているので最初は音量ゼロ(手前にまわす)にしておき、アンプと繋いだら徐々に音量を上げていく。ブーンとか、ガガーッとか音がしたら即、音出しを止め、接続を確認する。
  Mサウンドホールにピックアップを取り付ける。   

 

1 予備知識
1.1 ギターの種類
1.2 ギターの各部の名称
2 音楽・ギターの基礎
2.1 調と音階
(1)全音、半音、度、音の関係
(2)移動ドと固定ド
(3)楽器の調
2.2 ギターの調弦
2.3 長調と短調
2.4 和音とコード
 (1)協和音と不協和音
 (2)「長」「短」「増」「減」
 (3)「主音」「属和音」「下属和音」
 (4)ギターによるコード奏法    ・ローコードとハイコード
2.5 転調と移調
 (1)転調
 (2)移調
 (3)セーハとカポタスト
 (4)移調の応用
 (5)変換表
 (6)応用問題と解答
3.その他関連編
3.1 曲にコードを付けてみよう(工事中)
3.2 十二平均律と純正律

3.3 ギター奏法

3.4 ピックアップの取り付け

オーキッドホームTOPへ