<オーディオの基礎>
<アンプの種類>
オーディオに欠かすことのできないのがアンプ。アンプと言ってもパワーアンプ(メインアンプとも言う)、プリアンプ(コントロールアンプとも言う)、フラットアンプ、フォノイコライザーアンプ、ヘッドアンプなど、いろいろな種類があります。 このうちフラットアンプ、フォノイコライザーアンプはプリアンプに内臓されていることが多いです。


<アンプなど、装置の基本構成>

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<アンプの役割>
<プリアンプ(コントロールアンプ)の役割>は大きく3つあります。
一つはCDプレーヤー、MDプレーヤーやアナログプレーヤー(レコードプレーヤー)などの音声信号をパワーアンプへ送るための入力装置を切り替える役目。もう一つはトーンコントロールアンプと言われるように高音を下げたり、低音を上げたりと、音の制御をする役目です。そしてもう一つは、プリアンプから出た音声信号はパワーアンプへ入力されますが、その入力信号の大きさ(電圧)はパワーアンプを動作させるのに必要な電圧(約1ボルト前後)まで高めておく必要があります。そのための機能でフラットアンプといいます通常プリアンプに内臓されています。レコードプレーヤーは必ずプリアンプのPHONO入力端子へ接続しなければなりません。これは、レコード盤に録音されている音は、高音を大きく低音を小さくした状態(これをRIAA特性と言う:国際規格)で録音されているので、再生するときには高音を小さく低音を大きくして元の音に戻してやる必要があります。これを行うのがフォノイコライザーアンプの役目です。PHONO入力端子はこのイコライザーアンプを通るようになっています。また、レコードプレーヤーのカートリッジ(溝をトレースし音を拾う針先)の種類によっては、ごくわずかな電圧(数十ミリボルト〜数百ミリボルト)しか拾えないため、プリアンプに入力する前にヘッドアンプ(プリプリアンプとも言う)や昇圧トランスを用いて電圧をあげておく必要があります。

<パワーアンプ(メインアンプ)の役割>は、
音楽信号をスピーカを鳴らす(駆動)ために必要なレベルにまで増幅するためのアンプです。
したがって、パワーアンプにはプリアンプのようなこまごましたつまみがありません。有っても、ボリューム用のつまみが一つか二つ有るだけです。 プリアンプ(コントロールアンプ)とパワーアンプ(メインアンプ)を一つにしたものにプリメインアンプ(インテグレーテッドアンプともいう)があります。 昔はプリメインアンプとチューナーを一つにしたレシーバーと呼ばれるものもありましたが最近はFMやAM放送などのラジオを聴く人が少なくなりレシーバータイプは姿を消したようです。現在、FMを聴く人はCDプレーヤーとラジオとカセットテープ(これも利用者は少なくなりましたが)を一体化したCDラジカセに人気があるようです。

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<アンプの役割をまとめると..>
レコードプレーヤーでLPを聴く、ことを例にとると、カートリッジから拾われた微細な電圧(数十ミリV)はヘッドアンプ(または昇圧トランス)で昇圧され(数百ミリV)、イコライザーアンプで平らな音に戻され、フラットアンプ(=プリアンプ内)でパワーアンプに送るための電圧まで増幅され(約1V)、パワーアンプでスピーカーを鳴らせるまでに増幅し(数十V:電圧は出力ワット数で変化)、やっとスピーカーから音が出る、ことになります。

CDプレーヤーでCDの音を聴く場合は、パワーアンプとスピーカーだけあれば音楽は聞けます。なぜなら、CDプレーヤーの出力はフラットアンプを介さなくても(プリアンプがなくても)十分、パワーアンプに入力できるまでの電圧になっているからです(約1V〜2V)。CDプレーヤーを直接パワーアンプに繋げば音楽は聞けることになります。しかも、この方がプリアンプなどの余計な(プリアンプに失礼ですが)回路を経由しないため、CDに録音された音がダイレクトに出ることになります。 したがって私はパワーアンプしか作りません(プリアンプは必要としません)。しかも真空管式のパワーアンプです(トランジスターアンプは作れませんので..)。パワーアンプだけ作るのは前述のようにプリアンプが無くても音楽が聴けるからです。

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