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オーディオ クラフト
自作以外の真空管アンプや、真空管アンプ以外の製作・修理・改良情報です
 
目次 2024.2.12 整流管”274B”の”274A”化 ―PSVANE_274Bの改造―
2021.9.22 メーカー製アンプのスピーカー端子改良 ―VP-MINI88
2021.8.28 メーカー製品の改修 ―格安の理由が・・―
2016.9.9 ベースアンプの改善 ―寿命が縮まる”爆音”の解消
2014.7.23 スピーカーの改造 [3Wayに挑戦 −Technics]
2014.5.6 エレキギターに使えないなんて ―ヴォリュームペダルの改造
2014.4.9 スピーカーの改善 [ネットワーク変更 ―DIATONE]
2014.3.25 スピーカー復活 [ネットワークの変更KENWOOD]
2012.11.12 これで安心! −おばけホーンの滑り止め -
2012.10.24 2発に格上げ ― ウーファーのダブル化
2012.3.22 初挑戦 ギターアンプの改修
2010.6.20 ネットワークの変更 −スピーカーが別物に−
2010.2.1 ヴィンテージアナログプレーヤーの導入 
2009.6.27 カートリッジキーパー
2009.6.6 新アナログプレーヤー、導入の記
2008.12.31 トーンアームの交換 "腕だめし"?
2008.12 またまた、フルレンジ!
2008.3 "おばけホーン"に交換
2008.2 これは便利! スピーカーリモート切り替え器
2007.3 たかがフルレンジ、されど・・・
2006.7 "フルレンジ一発"の音が聴きたい!
2004.5 昇圧トランスKITの製作

整流管”274B”の”274A”化

PSVANE_274Bの改造

既成の真空管シングルパワーアンプを入手した。
整流管5U4Gをウエスタン(Western Electric)の274Bにすべく、平滑回路の初段コンデンサーを6.8μに変更した。
ウエスタンの274Bを購入すべくオークションでチェックすると、高い高い、ロゴのプリントで10万円ほど、刻印となると20万円以上もする。
では、ウエスタンの274Aでは? とチェックしたが274Bと同等の価格。
でも若干、274Aの方が安価なのと、ソケットが300Bと同じ規格なので手持ちの300B用ソケットをアンプの整流管用ソケット(274A用)とすることにした。
274Aを入手するまでは、274A用ソケットにソケットアダプターを挿し、アダプターに274B(中国球)を挿して使っていたが、真空管の高さが出力管より高くなり恰好が良くない。
オークションでウエスタンの274Aの安価な出品を待った。しかし中々、安価な274Aは出品されない。
そこでひらめいたのが、ウエスタンの300Bでガラスの割れたものが有ったのでそのベース(袴)を使って、プスバン(PSVANE)のウエスタン復刻のWE274Bのベースと入れ替え「偽、ウエスタン274A」にしようと考えた。
つまり、本体はプスバンWE274B、ベースはウエスタン300B(=274A)と言う訳である。
プスバンにWE274Aと言うのが有ればそれで問題は解決したのだがプスバンにはWE274Aは無い。
そこでプスバンのWE274Bの未使用品を入手し、ベースの274A化を行うことにした。
何も、プスバンの274Bを購入するのならソケットを274B用に替え、プスバンをそのまま使用したら、と思うのだが今回は「ウエスタンの274A」にこだわり、ソケットは274A用のままとした。
プスバンのWE274Bのベースを外し、ウエスタン300Bのベースを接続すると言う、間違ったら新品274Bがおしゃかになる危険をはらんだ作業である。はたして結果は???

既成品シングルアンプの整流管5U4Gの8ピンソケットから274AタイプのUX4ピンに変更 4ピンソケットに8ピン管(274B等)を挿すための変換アダプターをかぶせたところ。
真空管頂点が出力管より高くなり見栄え
が悪い
ガラス管が割れ使い物にならないWesternElectricの300B ベース部のロゴ「300B」を消して、274Aに替え使用することに。
プスバン(PSVANE)の未使用WE274Bを入手 エミッション測定値も廃棄値40のところ、
「54」とまあまあだった。
片方は「46」だった。
新品ってこんなもん?
プスバンのベース外しに取り掛かる。

接着面にヤスリを入れ、接着剤を削って外そうとしたが難しくて上手くいかない、カッター(鋸)でベースを切ることに!
ゆっくり、ゆっくりとカッターを動かし切ってゆく。
深く切ると中のリード線も切ってしまう恐れがあるので慎重に。
一周を切ることができた。 ベースのピン先に半田ごてを充て、半田を溶かしベース部分を外したところ。
リード線が切れて無くて良かった!
残ったガラス管側のベースを外す。
ペンチで一か所を割ったらポロッと取れた
ベース跡には接着剤がびっしり付いて固まっていた。
これを「トルエン(類似品)」で溶かして剥がすが完全にははがれない
残りは「紙やすり」を使って削り落とす 何とか全て剥がれた
かなり振動を与えたので、この時点でヒーター(フィラメント)線の導通をチェック。

導通OK、良かった!

リード線を半田付けする。


半田付けはヒーター(フィラメント)線以外(プレート線)の2本から先に行う方が良い。
先にプレート線を半田付けし、ベースを持って真空管が下に落ちないことを確認し、次にヒーター線を半田付けする。 (プレート線は導通確認が出来ないので ヒーター線を先に半田付けしてしまうと、プレート線の半田付け確認が難しくなる
半田付け後、ヒーター(フィラメント)線の導通をチェック、OK!

ベースと真空管との接着はボンドを使う事にした。
瞬間接着剤では即、固まってしまいガラス管を垂直に調整する暇が無くなると思ったから、、。
ボンドを付属のヘラや楊枝を使って、隙間に埋め込む
接着後はベースとガラス管を垂直に保つためにゴムバンドで1日固定した。 ”274A”のロゴは、手書きで、上手く書けなかった。いづれ恰好の良い文字に書き換えようと思うが、ウエスタンそっくりにすると、本家に叱られてしまうので、「手書き」らしさが残った方が「改造=偽物」らしくて良いか、とも思う。  

 

完成、274Bのピン位置改造274A
(本家のWestern Electricさん、すみません。でも、個人Useなのでご勘弁ください)

  
試聴

ヒーターも点り、左右のスピーカーから心地よい音が流れた。

 

メーカー製アンプのスピーカー端子改良
ー VP-MINI88 ー
前回、トライオード製のKT88シングルパワーアンプを入手し、不具合の合った整流・平滑回路の修理を行なった。改修後、試聴したところすごい発熱で、1時間も聴いていると、前面シャーシに触れなくなるほど熱くなった。発熱対策に悩んだが結局、底を浮かせることと、真空管カバーに隙間を作った(これはあんまり意味が無かったと思われるが、、)こと、トランスカバーの底を浮かせて隙間を作ったこと、ぐらいである。少しは、放熱されるだろう。

今回の改良は「スピーカー端子」。バナナプラグに対応していなかったので、手持ちのスピーカー端子基盤を加工して変更した。素人仕事で見た目は良くないが、バナナプラグ対応のスピーカー端子となった。
発熱対策に、底板を外して浮かせ、
トランスカバーの下部に隙間を作り、
真空管カバーの底を浮かせた、が、
真空管カバーの「浮かし」は、余り意味が無かったような・・・(-_-;)

改良前のスピーカー端子はこのように、バナナプラグ対応になっていなく、
スピーカーケーブルを繋ぐ時に不便だった。

端子は、8Ωと4Ωの2つが有った。

外したスピーカー端子。
スピーカー端子が外れたシャーシ。
手持ちのバナナプラグ式スピーカーターミナル基盤を使うことにした。
基盤は、 左右chの4端子で2段式。
2段は必要ないので、上下半分に切断することにした。
半分にカットしたターミナル基盤にバナナプラグを取り付ける。(左)
アンプには4Ω端子もあったので、基盤に穴を開け、
リード線を引き延ばして4Ωも繋げられるようにした。
(赤色の端子が4Ω用)
スピーカー端子を半田付けする。
4Ω用端子は、ゴムブッシュを付けリード線を保護した。
ゴムブッシュが貼り着くまで輪ゴムで固定した。(白と茶の輪ゴム)
完成したバナナプラグ対応スピーカー端子。
平面から見るとこんな感じ。
赤色端子は4Ω用。
バナナプラグ式スピーカーコードを接続したところ。

 

メーカー製品の改修 ー格安の理由が・・ー
 [TRIODE VP-MINI88のプチ修理]
ネットで、「トランスが唸るので」と言う理由で格安で売られていたアンプを入手。トライオード製の真空管式パワーアンプ”VP-Mini88”だ。KT88のシングルアンプ。鳴らしてみると、音が途切れ途切れで、ボリュームを上げても大きくならず、そのままにしておくと、自然に音が小さくなり消えてしまった。が、突然、音が復活して大きくなる。これは大変、と裏蓋を空けてみる。プリント基盤にびっしりと部品が付けられていた。その状態で電源を入れると、「バチッ!」と、整流用のダイオード付近から火花が出た。ブリッジダイオードを良く見ると一つが割れているようだ。これが格安の真の理由のようだ。「よし、ブリッジ回路を別に作ろう」と思い改修に取り組んだ。かくして、新ブリッジ回路が出来上がった。電源を入れると、途切れる事もなく、ボリューム通りに音量が調整できる。トランスの唸りも気にならない。しかし、1時間程鳴らしたが、シャーシが触れないほど熱くなっていた。裏蓋を外し、ゴム足だけを付けてオープンにした。トランスのカバーも外し、真空管の保護カバーをトランスの上に載せた。これで少しは発熱対策ができたと思うが、底の部分はスピーカー用のピン足をはめ、もう少し高くしようと思っている。
トライオード VP-MINI88 「KT88シングルパワーアンプ」を
格安で入手。
鳴らしてみると、音が途切れ途切れ、音量も大きくなったり小さくなったり
プリント基盤を見ると、整流用のブリッジダイオードが割れていた。
取り外したダイオード。
ダイオードを外した後の基盤。
新たにブリッジ回路を組むことに。
チョークコイルの足にラグ板を取り付けた。
ラグ板への配線が終わりダイオードを載せたところ。
ダイオードの向きを確認、、(-_-;;
ダイオードを固定(半田付け)する。
全体はこんな感じ。
すごい発熱のためトランスカバーを外す。
裏蓋も外してオープンにし、ゴム足のみを付けた。
4角にゴム足を取り付けた。

真空管カバーはトランスカバーに代用!

現在は良い音で鳴っている(発熱問題を除けば・・)

 

ベースアンプの改善

 寿命が縮まる”爆音”の解消

オーディオアンプの話では無いが、ベースギターアンプの改善(改造)をした。オーディオアンプにも応用できると思う。
このベースアンプヘッド(スピーカーは別)は、電源を入れるとスピーカーが壊れるのではないかと思うくらいの「バン!」と、ものすごい音がする。小さな「ボン」と言う音は今まで何度かアンプヘッドで経験しているが今回の音は尋常ではない。

入手元に確認したら「大きな音はしますが正常です。スピーカーが壊れることはありません。気になるようでしたら電源を入れた後にスピーカーを繋いでください」とのことだったが、本番ではそう上手くはいかない。

原因は判っているので回路に手を入れても良いが、回路図も無くちゃんと直せるか自信が無い、と言うことでタイマーを付けることにした。
オムロン製のMax5秒間のタイマー(H3Y-2 100V Max.5秒)とした。電源を入れて5秒するとスピーカーに繋がる、という仕組みである。

アンプをケースから出したがタイマーを付ける場所が無い。シャーシーにタイマーを取付ける穴を開けネジ止めするとネジの頭部分が突き出るのでケースに収まらなくなる。悩んだ末に電源トランスの足の穴を利用することにした。

本体にタイマーを取付け、ケースを被せないで試してみた。電源を入れ5秒後にベースが鳴らせるようになった。勿論、バン!と言う音は出ない。

大成功だ!


トレース・エリオット社のベースヘッド
スピーカーに繋ぎ、電源を入れると
寿命が縮まるくらいの爆音がする

タイマーの電源は100V
この電源トランスから直接取ることにする。

タイマーの出力はこのスピーカー端子へ。

タイマー出力をスピーカー端子
(ホーンジャック端子)に繋ぎ変える。


タイマーを取付ける前の内部の様子。

タイマーは
トランスの一端に取り付けることにした。

タイマーの取り付けが終わったところ。

スピーカー(キャビネット)に繋ぎテスト。
5秒後に「カチッ」と音がしてスピーカーに繋がる。 「爆音」はしない。大成功だ\(^o^)/
 

 

スピーカーの改造
 [3Wayに挑戦Technics]
今度は、3Wayスピーカーを改造したいと思い、ネットでテクニクスのSB-D5000と言う3Wayスピーカーを入手した。何でもミニコンポに付いているスピーカーのようで価格は不明である。ミニコンポ自体はフルセットで15万円位らしい。早速、改造にとりかかる。

型番がSB-D5000としっかり明記されている。3Wayなのでそれなりのガッチリ感を醸し出している。

中を開けてビックリ。ネットワークが無い!吸音材も入っていない。スピーカー端子板も無く、直接パワーアンプのスピーカー端子に繋ぐようになっていた。

スコーカーには+側に2.7μのコンデンサーが付いていた。

ツイーターは直径5cmほどのものがグリルに直接ネジ止めされており、1.5μのコンデンサーが付けられていた。

パワーアンプへ直接接続するスピーカーコードは背面の丸穴から通されていた。

スピーカー端子板を取り付けるべく穴を開ける。

穴が開け終ったところ。

スピーカー端子を取り付けた。
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オリジナルのスコーカー。

3wayネットワークのツイーターはアッテネーター付きなので可変抵抗器固定用の穴を開ける。

ところが木が厚いので抵抗器が止められないことが判明。(ナットがネジの位置まで届かない)

木を削って落とし込むことにした。削る箇所をマーキング。
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深さ1cmほど削った。

ピッタリ、ボリュームプレートが収まった。

ボリュームのネジにナットが届き、強く締めることができた。

スコーカーも新しいものに交換。少し盛り上がるので削って落とし込むことに。
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スコーカー用に5mmほど削る。

削り終わり、こんな状態になった。

既成のネットワークを取付けるが、コンデンサーが貧弱なので取り替えることにした。

コンデンサー2個を取り換えた。
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ネットワークをBox内に固定する

ツイーターも交換した。こんな恰好になった。

もう片方のスピーカーも同じように!

保護カバーを付けてみる。(左)

(右)も同様に。
さて、聴いてみると何ともバランスが悪い。低域がボンボンと大きくうるさい。そこで、ウーファーに抵抗を付けてみることに・・・。
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抵抗値を決めるために、最初はボリュームを付け低域の適当な音がする位置で止めることにした。

その結果、12Ωくらいのところで落ち着いた音になることが判明。

12Ωのセメント抵抗をウーファーに取り付けた。しかし、若干大きい感じがしたので、16Ωに変更・決定した。

ツイーターも思ったように高域が出ないので上限30kHzまで出るスーパーツイーターに変更する。
ここで再度聴いてみるが、低域はいい感じになったものの、全体のバランスが今一である。中高域がギンギンとうるさい感じもする。「いっそうのこと2Wayにしてしまえ」と、スコーカーを外し、ウーファーにアッテネーターを付けることにした。これで、2個のスピーカー各々にアッテネーターが付くことになった。ウーファーのアッテネーターはスコーカーの穴にセットすることにした。カバーをつければ見栄えは悪くならないだろう(-_-;)
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ウーファー用のアッテネーターを取付ける。 スコーカーの穴のところに固定する。 こんな感じになった。 保護カバーを付けて何とか見れる形になった(-_-;)
一週間の試行錯誤を経て、どうにか聴くに耐えられるシステムになった。とは言え、3Wayが2Wayとなり、オリジナルで残っているのはウーファーとBoxのみとなった。変更部は、スコーカーを外し、ネットワークの追加、ツイーターの交換、ツイーター用とウーファー用のアッテネーターの追加、スピーカー端子板の追加、吸音材の追加、などである。現在はいい音で鳴っている。バランスが悪いなぁ、と思えばアッテネーターで調整できる。自作スピーカーの醍醐味である。 

 

エレキギターに使えないなんて
 ーヴォリュームペダルの改造
安価で入手したボリュームペダル。以前からエレキベースのフットボリュームが欲しいと思っていた。「よし、これを使おう」と思ったが、アレーツ! こいつの入力は、キーボードやプリアンプなどの低インピーダンス用だった。このままでは使えない、エフェクターなどを間に入れ、インピーダンスを下げる必要がある。私は、エフェクターを使うのはあまり好きではない。では、このペダルにインピーダンスを下げる回路を組み込めば良い、と言うことで、何の色付けもしない「バッファー回路」を組み込むこととした。

BOSSのフット・ボリュームペダル

FV−300L
型番の”L”が低インピーダンスの意味

内部はこのようになっている。

中央にスライド抵抗があり、上部(写真左側)には5個の入出力ジャックがある。

先ず、電源スイッチを設置
シイッチをONにすると緑色のLEDが点くようにした。
LED用の抵抗値は、電圧3V、電流20mAなので、(9V-3V)/0.02Aで、300Ωを付けた。

 

                           
スイッチ取り付け後、電源をONにしたところ

コンデンサーはERO(ドイツ)製
  入力は1MΩで受ける。
  線材には純銀線を使用、裸線なので
   必要に応じビニールを被せた。
  側面に入出力用のジャックを付けた。

取り付け完了後の内部

 

電源用の電池(9V)を入れる丁度良い枠(仕切り)があったので電池を取り付ける。 ギター用のボリュームペダルが出来上がった。

スピーカーの改善
 [ネットワーク変更 - DIATONE編]

以前、ネットで購入したダイヤトーンの2Way中古スピーカー、DS−300Vというのが眠っていた。低域には16cmコーン型ウーファー、高域には5cmコーン型ツィーターを搭載している。’90年の発売で価格はペアで55000円とまぁまぁの製品だが、音が気に入らなかった。低域がボコボコとしていて、高域が消される感じで何ともバランスが悪い音だった。これを改善しようとネットワークの変更にトライした。

DIATONE

DS−300V

2WAY

リアバスレフ方式

周波数特性を見ると案の定、低域が強く高域は2.5kHzあたりから下がっている。これじゃ高域が弱くボコボコした感じの音だったこともうなずける。

カタログ上の周波数特性は45〜30kHzと有るのだが・・・?

ネットワークを外すためにスピーカーターミナルを外してみたが、かなり大きな板に固定されているようでここからは取り出せなかった。ネットワークの状態は見ることができる。 どうも、ウーファーから取り出すしかないようだ。
と言うことでウーファーを外してみる。
ウーファーのまわりのゴムを外すとウーファーを固定しているネジが現れた。
穴は8ヶ所あるが実際にネジ止めされているのは4ヶ所だった。
16cmコーン型のウーファーが現れた。
ウーファーを外す。回りにウレタンが敷かれているが、吸音材は入っていない。 ネットワークが見える。
ネットワークを外に出すにはこのスピーカーターミナルにハンダ付けされた線を外す必要がある。ハンダ付けされたうえにボンドで固められていた。 ネットワークを取り出した。-12dB型だ。ツイーターにはアッテネーターが付いていた。
抵抗値は6.8Ωが直列、22Ωが並列に付けられていた。計算すると、減衰量は17dBとなる。これじゃ高域はかなり押さえられてしまう。 新しい部品を載せ、ツイーターとウーファーの線を接続するための端子用にネジを取り付けた。
新しいネットワーク部品。
今回は-18dB型とした。
これだけの部品が必要だが既成の板に載るか?

何とか板の上で組み立てることができた。
多少はみ出てしまったが・・(-_-;)

ネットワークの組み込みを待つ2台のスピーカー。 何とかスピーカー内に入った。
入力端子を接続してスピーカーターミナルも元のようにBOXに取り付けた。

早速聴いてみるが、音の鮮明度は上がった感じだが、まだ低域が高域にかぶさった感じで高域が小さい。

そこでアッテネーターを外してみることにした。

アッテネーターの直列抵抗は残し、並列抵抗は外してみるなど、カットアンドトライを行うべくネットワークを外に出しておくことにした。

アッテネーターを低域にも付けてみたり、何種類も挑戦してみた。

その結果、ツイーターの直列抵抗(2.7Ω)のみ付けることとした。

BOXには吸音材が入っていなかったので、熱帯魚水槽用のろ過マットを入れることにした。
ろ過マットを吸音材として入れた状態。
こんな感じで良いのだろうか・・・(-_-);;;

スピーカーターミナルがバナナプラグ対応になっていなかった。この際だからスピーカーターミナルも交換することにした。

コイズミ無線で購入したターミナルは若干大きめだったので削ることにした。

削り終えて、ターミナルをセットした。早速、バナナプラグ接続とした。

結果の周波数特性。

高域は持ち上がったが、10kHzから落ちている。低域も100Hz以下は出ていない模様。

これはスピーカーユニット自体の性能の問題だろう。これ以上改善は望めないようだ。

いづれユニットを入れ替えてみよう。

スピーカー復活
 [ネットワークの変更 - KENWOOD編]
今回は、KENWOOD製の2Wayスピーカー、LS-VH7のネットワークを改良することにした。

このスピーカーはデスクトップパソコン用にも使えるように作られたためか、音はと言えば、中域がギンギンすると言うか、うるさい感じで、ボーカルを聴いていると周りのドラムやベーズ音とのバランスが悪く、長く聴いていると疲れてしまう、と言った感じの音だ。この音を何とか改善したいと思い、改良に取り組んだ。

取り外したネットワーク。
案の定、コンデンサーは小さいものが使われていた。

回路は−12dB/oct

ローパスフィルター:L=1.5mH C=5.6μF
ハイパスフィルター:C=3.9μF L=0.47mH

カットオフ周波数は、ハイパス→2800Hz、ローパス→1500Hz

クロスオーバー周波数は2500Hzと思われる。

改良後のカットオフ周波数を、
ローパスを1800Hz、ハイパスを5000Hzとした。
コンデンサーは4.7μFのフィルムコン

ローパス用に使われていたコイル1.5mHは流用することにした。

 

コンデンサーの交換終了。

と、思ったが 

同一メーカーのものが2つしか無かったため
別メーカーの同一容量のコンデンサー(赤色)と
一つづつ使うことにした。

コイルも0.22mHに交換。
線がショートしないように熱収縮ビニールを被せた。

完成後、聴きなれたJAZZを聴いてみる。
バランスはまあまあ良いのだが、 何となく高域が弱いような感じがする。

周波数特性を測ってみると、3kHzから徐々にレベルが落ちている。
これじゃ高域が弱い訳だ。と言うことで、
以前ネットで入手したツイーターがあったので交換することにした。

サランネットを外すと、
ウーハーと凹型ドームツイーターが木枠で止められていた。
レンチで木枠を外す。

ウーハーと凹型のドームツイーターが現れた。

ツイーターを外す。

手持ちのツイーター(Panasonicの.5.5cm)に交換。

若干小さくて、ネジにワッシャーを入れ、何とか止められた(-_-;)

木枠を付ける。

何とか様になった!

周波数特性を見ると、5kHz付近が持ち上げられている。


お気に入りのピアノトリオを聴くと、
ドラムのシンバル音が以前より大きめになり、ベースとのバランスが絶妙となった。

その間にピアノが入ってくる感じで、バランスと言う点では更に改善が図られ満足だ。

左右別々に周波数特性を見た。

なかなか良い特性になっている、と自己満足している\(^o^)/

我家のメインスピーカーの一つとなった。
   
これで安心! おばけホーンの滑り止め
ウーファーをダブルにして縦型となった。その上に"おばけホーン"ことJBL2395と2441ドライバーを載せる。ウーファーを縦置きとしたために、スコーカーの位置が床から1mほどと高くなった。ウーファーボックスの上にスコーカーユニットを載せるため、ボックスにキズが付かないように布を敷くことにした。この布のせいで、スコーカーが滑りやすくなった。JBL純正の2505でドライバーと2395の付け根を支えるようにしていたが、ネジ止めしていないため、グラグラして不安定であった。大きな地震でも来れば一挙にウーファーボックスから1m下へ滑り落ちることは間違いない。と、言うことで滑り止めを考えた。考えた末に決定したのが写真のような器具を作り、滑りを抑えることだ。幸運にも、2395の重さ(11.6kg)と2441ドライバーの重さ(11.3kg)がほぼ同じなので、つなぎ目を支えればバランス良く固定できると考えた。ダメ押しに、ウーファーボックス背面にも板を垂らし、滑った場合の「止め」とした。更に、器具が浮き上がらないように2kgの鉄の「重石」も置くことにした。
ダブルとしたウーファー。
その上に2395ホーンと
2441ドラーバーを載せている。
2395ホーンを押さえるために今まで使っていたJBL2505。 2505は、下の台に固定していなかったため、ラフラして不安定であった。
2395ホーンも、ウーファーボックスには固定せず、
細木の上に左右の足をネジ止めしていた。
新に製作した固定具。
2395と2441の継ぎ目あたりを挟むような鉄板を製作。
下からみたところ。
ななめ上から見たところ。 板が前にずれて来ないように、
ウーファーボックス背面側にも曲がりを入れた。
真上からみたところ。
これでウーファーボックスの上から
滑り落ちる心配が無くなった。

2発に格上げ - ウーファーのダブル化 -
マルチアンプシステムにトライして10年以上が経過した。スコーカーをウッドホーンからJBLのおばけホーンこと、2395にしたことと、アンプ群をトランジスターから真空管式に全て入れ替えたことによって俄然、音がよくなり、試行錯誤の結果何とか聞いていて疲れを感じさせない音に仕上がってきた。音が落ち着いてきたら欲が出てきた。それはウーファーをダブルにすることだった。シングルウーファーでは、エンクロージャーを横にしていたため、試聴位置が低めだった。ダブルにして縦置きにすれば聴く位置も上がる。それに何となく低域の力不足を感じていた。これらを払拭すべくダブル化に踏み切った。箱のメーカーは悩んだあげく、ヒノ・オーディオ製に決めた。GTサウンドの後藤社長からは「うちで作らせてくれ」と提案があったがエンクロージャーだけで3百万円ほど、ユニットを入れると4百万円近くになる。とてもじゃないが余力は無い、お断りさせていただいた。ユニットはシングルで使っていたJBL2235H(現在は販売されていない)のエッジをセーム革のものに張替えて、もう2本はオーディオショップから中古品を購入してあてがうことにした。かくしてダブルウーファー化が実現した。

シングルウーファーは横置きにしていた。試聴位置が低かった。 ユニットを外したらエッジがボロボロだった。
最新のセーム革のエッジに交換すべくエッジ修理店へ送付する。
注文したダブルウーファー用のエンクロージャーが届いた。重い重い、1個で40kgある。
スピーカーターミナルは付けられていない。 ターミナル取り付け、ケーブル配線に、受注業者から出張作業に来られた。 ウーファーを1本取り付けて、2本目の取り付け用に端子を処理する。ウーファーは直列繋ぎとした。合成インピーダンスは16Ωとなる。
2個目のエンクロージャ処理に入る。 完成! 後は、中・高音用スピーカーの設置だ。

初挑戦ー ギターアンプの改修
 フォークソングが好きでフォークバンドを編成し仲間たちと楽しんでいる。
フォークバンドではベースを担当しているがギターも演奏する。
ギターは勿論フォークギターつまり、アコースティックギターである。
アコースティックギターはアンプを介さず生の音(直接音)で演奏・聴かすことを基本としているが、
多勢の前で演奏するような場合にはギターのサウンドホール前にマイクを置いて拡声するか、
ピックアップの付いたアコースティックギターつまり、エレクトリック・アコースティックギター、
通称"エレアコ"と呼ばれるギターを使うことが多い。
私のバンドではギター担当は全員、エレアコを使っている。

エレアコには必ず音を拾う、ピックアップが付いているが、
音量や音色を調整する"プリアンプ"が付いているものと、付いていないものがある。
付いていない場合、音量や音色の調整はギターアンプ側で行う。

 普段ギターアンプを使っている割には、ギターアンプと言うものを製作したことは一度もなかった。
製作はもっぱら、オーディオ用の真空管式、パワーアンプのみである。
オーディオ用パワーアンプは13台ほど製作したが、
本音を言うと少々飽きが来て、歳のせいもあってか製作意欲が落ちてしまった。

フォークバンド用のアンプなどの音響機器はほとんどネットで購入している。
ネットを検索していたら、グヤトーンや、テスコや、エルクと言った30〜40年前の昔懐かしいギターアンプが
「動きませんが・・」とか「サビが有り動作確認していません」とかで、格安で売られていた。

 この時代のアンプはほとんどが真空管式アンプである。
「真空管式なら治せるかも知れない」と思った。
でも、アンプの回路図入手は絶望的と考えねばならない。
回路図なしで大丈夫か、と不安が横切ったが、何せアンプヘッドで数千円と安い。
「試しに1台購入し、改修してみる価値はある」と思い、エルクの「バイキング50」と言う出力50Wのアンプヘッドを4千円で購入した。
送料を入れて5千円強だ。
 かくして我が家にエルクのギターアンプが届いた。

 ギターアンプの改修は初挑戦だ。
上手く治せるか、不安いっぱいだったが、「どんな音がするんだろう」とワクワク気分で改修にとりかかった。
                                                                    2012.3
ネットで調達したギターアンプヘッド
昔懐かしいエルクのバイキング50で真空管式の50W
「電源は入るが音が出ない」とのことで格安で売られていた
中を開けたらサビだらけ
これじゃ 鳴らないわけだ!
出力管はEL34(6CA7)のプッシュ
埃まみれだが、ヒーターは灯っていた
ブロックコン(左上)も電源トランスも
サビと埃
リバーブユニットも錆びていた
底側の部品配線部分は比較的綺麗だ
ところどころに電解コンデンサ(青色)が使われいるので
これは交換しよう
抵抗は古い炭素皮膜抵抗なので酸化金属皮膜抵抗に交換したいところだが、抵抗は死んでいないと思われるので
とりあえず抵抗はそのままで、オイルコンデンサのみ交換することにした
ボリューム周りのチタンコンデンサー (茶色)
も交換しよう
整流はダイオードのブリッジ接続だ
このダイオードは同じ物をストックしている。交換しよう
ホーロー抵抗は3kΩ(左側)
のみ交換しよう
電圧増幅管は全部で5本、
12AX7が4本、 6AQ8が1本だ
真空管のストッパーは錆びて折れていた
ソケットも、ピン内が錆びているようだ
ソケットごと交換しよう
ソケットホルダーが錆びて切れていた
このため ストッパー止めが外れ、
用をなしていない
外したオイルコンデンサーの一部
外した電解コンデンサーの一部
ブロックコンデンサーも交換しよう
改修(交換、再配線、塗装)

出力管は中国製の新品に交換

真空管ストッパーを売っている店は皆無で、あきらめかけていたら、繁華街から外れたジャンク屋で見つけた。嬉しかった
ソケットを交換する前に取り付けてみた

電圧増幅管全てを新品に交換
6AQ8は思ったより高かった
(シャシー面は銀の塗装をした)
オイルコンデンサーはフィルムコンデンサーに交換(緑色と黄色)
電解コンデンサーを交換(青色)
真空管ソケットはセラミックの白いものに交換、再配線

容量の小さいチタンコンデンサーは、ポリエステルフィルムコンデンサーに交換(100pFと50pF)

ブロックコンデンサーも新品に交換
耐電圧は450Vから500Vにアップ

3kΩのホーロー抵抗は、探すのに苦労した
やっと見つけたお店では
「お客さん運がいいねぇ、もう3kなんて巻く所
(会社)無いよ!」 と言われた

電源トランスは黒の塗装をほどこした

リバーブユニットはフェンダーのアンプから外した
SR-01542CLE と言う型に交換
これもネットで入手

出力トランスは2次端子が4オームだったので
8Ωのものを入手したがあまりにも小さかった(丸印)ので
交換するのは止めた
調整、チェック

出力管のプレート出力波形(左写真)も、出力トランスの出力波形(右写真)も
綺麗な波形となった

スピーカー接続用ジャック端子は2個あるが、一つは出力トランスに接続されていなかった。原因不明。したがって片方の端子はガムテープで塞いだ。

 

 

 

 

入力を発振器から、ギターに繋ぎ変えた。
出力(波形)は、ばっちりだ!

仕上げ

Miyama Tone と命名した
新しく生まれ変わった、と言うことで、名前も変えてみたくなった。
自分の名前をとって、「美山トーン50(Miyama Tone 50)」とした。
そのため、銀のスプレーで「ELK VIKING 50」の文字を消す(左写真)
新しい名前を印刷、切り抜きし(中央写真)、銀塗装の上に黒ペンキで描く(右写真)
銀と黒との境目が上手くいかず、綺麗にならない              塗装はヘタクソだ!  塗装屋には、なれないな!
  


接続するスピーカーキャビネットはセレッション(VOX)の25Wものだったので、同じくセレッションの100Wのものに交換した。  


改修してみて

初めてのギターアンプの改修だったが、何とか治すことができた。
音はと言えば、”素直な音”だ。
リバーブ機能はあるものの、現代のギターアンプのようにオーバードライブが
効かせられるわけでは無く、本当に「基本の音」と言った音だ。
そのくせ、真空管らしい何とも愛着のある、ずーっと一緒に居たみたいな親しみのある音をかもし出す。

今回は、回路図が無く不安であったが、「電源は入るが音が出ない」と言うことで、
直感的に真空管周りだな、と思い、
真空管を全て新品に交換したがダメだった。音は出ない。

真空管のヒーターを見たら、点いているものと、点いていないものがあった。
真空管を動かしてみると、ヒーターが点った。「これはソケット内の接触不良が原因」と思い、
5個の真空管ソケット全てを交換し、再配線した。

また、コンデンサーは電解も含め全て交換した。
そしたら、出力トランスから出力波形が現れた。

今回は運がよかったのかも知れない。
部品の交換だけで音が出るようになったから。でも、

今回の改修には真空管アンプ製作でのノウハウが生かされたと真に思う。
オシロスコープで入力側から順に波形を追う時、
何のためらいも無く間違いも無く、波形ポイントを押えることができたのは、
真空管アンプを製作したおかげだと思う。

今回ギターアンプを改修してみて、オーディオアンプとの違いは、

・オーディオアンプは歪みを如何に抑えるか、が使命であるが
 ギターアンプは如何に歪みを出すか、であり大きな違いだ
  今回、出力を上げてみて歪んでくるのが良くわかった
・オーディオアンプは基本はステレオ(左右の2チャンネル)だが
 ギターアンプは基本、片チャンネル(Mono)で良く、回路が簡単だ
 (プッシュプル回路でも出力管2本のみで済む)
・オーディオアンプはパワーアンプのみの製作だったのでシンプルだったが、
 ギターアンプはプリメインアンプである。プリアンプのコントロール部周りの
 回路が複雑でわずらわしい
・ギターアンプはオーディオアンプには無い、リバーブ回路やエフェクター回路があり、
 個性的なアンプが作れて、おもしろそうだ

終ってみての感想は、「楽しかった」! の一言。

また、ギターアンプに挑戦してみたいと思った。  但し、真空管式アンプだが・・・

 



ネットワークの変更 −スピーカーが別物に−
最近、郊外に量販店など、次々に比較的大規模の店舗が進出している。その中に、中古品を専門に販売する店がある。家電品、衣類、バッグ、CD、DVD、レコード、楽器、ミニコンポ、カメラ、などなど 何でもある。私は掘り出し物を探しに時折、この店の楽器や、オーディオ関連を見て回る。先日、その中で見つけたのがKENWOODの古いスピーカー、LS−1001である。ペアで4,000円であった。説明文には「片方のツイータのセンターがへこんでいます」とあり、そのため格安で売られていたようだ。持ち帰り聞いてみると音には影響はなく、センターのゴムの端を指で押してみたら、ポンと、元に戻った。ラッキーだ。音を出してみると、やけに低音が大きく、ボンボンと鳴る。そこで、ネットワークを外し、使用しているコンデンサーを良品のものに交換した。コンデンサーの値はそのままとした。交換後、聞いてみると、低音が抑えられ締まった音になり、高音もドラムのハイハットシンバルがいい感じで鳴った。以前とは別のスピーカーのようだ。交換して正解であった。それにしてもメーカーは貧弱な部品を使っているなぁ、と思った。製品の価格を考えるとると、使用部品はこの程度になるのだろう。良い部品を使うといい音になるのに、残念だ。まぁ、仕方のないことだ。

KENWOOD
LS-1001

交換前のネットワーク

取り外した部品
左右合わせて8個のコンデンサー

交換中の様子
「あと、コンデンサー1個だ・・」

交換完了
ちと、デカすぎたかな!

スピーカーへ設置

もう片側も戻す

蘇った!
LS−1001
試聴CD


青木まり子
「希望への航路」

青木まり子の声が前面に出て、定位が自然で良く、バックの伴奏楽器と音のバランスが絶妙で疲れを感じない。


キャノンボール アダレイ
「ノウ・ホワット・アイ・ミーン?」

1曲目のワルツフォーデビイがいい感じだった。


尾崎亜美
「SHADY」

プロローグの雷の音がうるさく無く、自然な音で鳴った。


藤井貞泰トリオ
「HOLY LAND」

金田明彦氏の手による金田式DC録音CD

さすがDC録音!
渡辺文男のドラム音の定位が良い。

ヴィンテージ アナログプレーヤー の導入

最近、ツインアーム仕様のアナログプレーヤーを導入したばかりであるが、SP盤を聞きたくて、言い換えれば、78回転スピードのあるアナログプレーヤーが欲しくて、トーレンスのTD124を入手した。TD124は1957年に発表・販売され、今でもマニアの間ではガラード301と並んで人気のあるプレーヤーだ。TD124は初期型とその後、プラッターの軽量化などを図ったMK2の2機種が出ている。今回入手したのは初期型である。プラッターは4kg近くと重い。使用の前に、経年により劣化したり、錆たりしている部分の清掃及び、交換を行った。交換部品は、センタースピンドル、アイドラー、ストロボランプ、マッシュルームゴム、ベルト、水準器などである。


プーリーも外して磨く。

モーター内部の清掃は素人なのでやめた。

センタースピンドルケースが錆びていたので磨いた。T

U

V

少しきれいになった。

ベルトも交換。

ストロボランプ裏ぶた。

ストロボランプの交換。

要所にオイルを注入。

メンテナンス完了。


アームはSMEの3010をセット。
カートリッジはとりあえず、OrtofonSPUのステレオのものを。いずれSPU Monoに変更予定。

 
       
       


33 1/3、45回転の回転数も正確だ。

TD124は他に16 2/3回転と78回転があるが、78回転はネットで入手した SP盤をSPU MONOで聞くつもりだ。
 
カートリッジ キーパー
アナログプレーヤー用のカートリッジは発電方式の違いや、メーカーの違いを聴きたくて、つい増えてしまう。プレーヤーには同時に2個しかカートリッジは接続できないのに、そんなに要るの、と言われそうだが悲しいかな、オーディオを趣味とする者の性なのか、カートリッジは前述の理由でどんどん増えてしまう。かと言って、手放す気もない。そこで、カートリッジキーパーなるものが必要となる。

現有のカートリッジキーパーは、左写真の、8個入りのアクリル製キーパーで、透明底のものと、紅色底のものの二種類を保有している。他に、6個入りのものも持っており、合計でカートリッジは22本保管できる。
最近、これが満杯となり、溢れたカートリッジが数個出てしまった。

 

そこで、もう一つ現有と同じアクリル製のものが欲しいと思ったが、同じものはもう販売していない。
新しいキーパーをネットで調べていたら「オーディオスクウェア」と言うお店からカートリッジを一挙に22本保管できるキーパーを見つけた。メーカーはBELLDREAMサウンド社と言う。 →
早速購入することにしたが、ケース(ダストカバー)は付かないと言う。それは困る。埃が付いてしまう。

そこで、
無理を言ってアクリル製のカバーを作ってもらった。
これもBELLDREAMサウンド社製である。

特注したカバーは上記のキーパー純正では無いので、キーパーの上に載る形では無く、キーパー全体をすっぽり被う形である。
しかしこれだと、移動する際は、キーパーとダストカバーの両方を同時に 持たなければならず不便である。
そこで考えた。
キーパーをキーパーより少し大き目の板に載せ、その上にカバーを載せれば一体化できる。
早速、台板をホームセンターから購入し適当な大きさに切断した。
台板にはカバー用ストッパーピンを付けることにした。 →

 

台板には持ち運び用の取手も付けることとした。

 

 

 

台板とキーパーは後々、元に戻し易いように両面テープで接着した。
かくして、ダストカバーと一体となったカートリッジキーパーが完成した。
これで、まだまだ増やせるぞ〜!

新アナログプレーヤー、導入の記

最近はアナログ再生に没頭している。巷でもアナログレコード再生がブームとなっているようで、アナログ関連機器や書籍が数多く出回っている。

我家にもアナログプレーヤーがある。アナログプレーヤーを聞くならアームは2本欲しいと、前から思っていたので購入はトーレンス社のTD-226を購入した。このプレーヤーにはロングとショートのアームを取り付け可能で我家では、ロングにオルトフォンのRMG309、ショートにSME-3009を載せていたが先日、オルトフォンアームのウエイトが折れたため新しくオルトフォンのRS-309Dに交換した。併せてショートアームも3009からシリーズXへ変更した。その交換記事は当ページに載せている。


最近のアナログプレーヤーにはプラッターの厚みが10cm以上もある、見るからに高級と思わせるものが出ており興味を誘う。価格も100万は下らないものが多く、更に上を見ると3百万以上もするものもある。到底手がでない。が、厚みのあるプラッターのものを使ってみたい、と思っていた。そんな矢先、ネットオークションに「展示品」として出品されたアナログプレーヤーは10cmほどの厚みがあり、ツインアーム仕様だった。出品していたのは、(有)ワイエスティーと言う会社であった。

問題は価格である。価格は展示品のため市販価格の半値以下であった。買わないわけにはいかない。入札しよう、しかし、オークションである、出品時の価格で落札できるとは限らない。え〜い! 賭けのつもりで入札した。

結果はラッキー! 私の他には入札者は居なく出品価格で落札することができた。
では、そのプレーヤーのセッティング状況を報告しよう。

機種は中国Opera Audio社のconsonance LP2.0MKUと言う。モーターはドイツ製で100V仕様である。シュー・アナログ社製がベースとなっているようだ。

まず既存のTD-226を撤去し、その上に大きなプチプチシートを敷く。
プレーヤーへの振動を吸収させるためだ。
  プレーヤーは御影石の上に設置するのでプチプチの上に御影石を載せる。
御影石の上にプレーヤーをセッティングする。
プラッターの厚みは8cmある。
ターンテーブルの右側にはショートアームのSMEシリーズXを、
正面側にロングアームのオルトフォンDS-390Dを取り付ける。
その後、双方のバランスや位置調整を行う。
カートリッジは、SMEにはMC型のオルトフォンを、ロングアームのオルトフォンにはMM型のSUMIKOを取り付けた。
比較的短時間で完了できた。

←その後、水準器で水平を調整する。


高さ調整はターンテーブルの足を回して行う。→

本機は糸ドライブ式のターンテーブルである。
糸には釣り糸を使う。あの魚を釣る釣り糸である。

回転スピードの調整は2通りある。
一つはストロボスコープにストロボライトを当て、ストロボスコープにプリントされた50Hz、33.3回転用のドットマークが静止するか見る。

もう一つは、デジタルストロボ(以下、デジスト)でターンテーブル上に貼られたセンシングテープに向け数センチ離し照射し回転数を測る。→

共にスピードの調整はドライブ用の糸を張ったり緩めたりして行う。何ともアナログ的だ。だからアナログプレーヤーなのか!

  回転数の切替えはモーターに取り付けたプーリーの33回転用と45回転用の溝に合わせ糸を這わせる。50Hz/60Hzはモーターユニットが自動対応している。

何日かたったある日、購入したお店から連絡が入った。
「回転速度の調整がツマミで出来るものを入手した」とのこと。
早速導入した。これは便利である。
糸の張りではなく、ツマミひとつで調整できる。
ツマミを回しながらデジストで回転数が確認できる。

回転数の切替えも、スイッチで行える。とても便利だ。

残念なことに78回転は無い。

回転数を調整する時、左手でツマミを回し、右手でデジストをターンテーブルの数センチ上に固定しデジストのスイッチを押しっぱなしにするのは辛いものがある。
デジストを手で固定しながらツマミを回し数値を読み取らなければならない。

そこで、デジストを固定させることを思い付いた。

デジストは電池式である。
先ず、電池の端に2枚の導板を挟み、その間に絶縁物を入れスイッチを付ける。
デジストを固定するスタンドを入手した(ヘアードライヤーを固定させるスタンドを流用)。
このスタンドに、デジスト本体のスイッチをオン状態にしテープで固定した。↑

これで片手はデジストのスイッチオン、オフのみとなり調整が楽になった。
ツマミを回すだけで右写真のように、回転数をLP用に固定できた。→

さぁ、聴くぞ〜!

 トーンアームの交換 "腕だめし"?
ダブルアームにしたくて購入したThorensのTD-226には、SME3009 Improveと、OrtofonのRMG309を載せ、20年以上使用していた(左写真)。が、先日、バランスの調整をしようとRMG309の後部ウエイトに触ったところ、ウエイトと本体を接着していたゴムが切れてしまった。(次写真)
「これは大変だ」、ゴム部を接着すれば元のように使用できるのだろうか?判らない。交換した方が無難だ、と思い交換することにした。

 

ウエイト部とアーム部を繋いでいたゴム部が切れてしまった。

これじゃ、使えない!

    同じくOrtofonのロングアーム
       RS-309Dに交換することとした。 →


Ortofon RS-309D

 

RMG309の交替はRS-309Dとしたが、アームベースの取り付け穴は今までのものより大きかった。
穴を広げなくては・・・
広げる箇所を線引きした。
電動糸のこで穴を広げる。
くりぬいた部分の木片。
上手く曲線にできなかったが、目的は達した。
RS-309Dロングアームを取り付ける。
ついで(?)に、もう片方のSME3009も交換することにした。まだ使えるが、以前から欲しいと思っていたSMEシリーズXに交換することとした。
ここで問題が生じた。SME3009のリード線を外そうとしたが外れない。先端のRCAピンの径が穴より大きく、穴のところで止まってしまう。どう考えても、TD-226はSME3009を一緒にしてビルトインしたとしか思えない。
仕方なく、リード線の先端、RCAピンプラグの半田付けを外し、バラバラにして穴から外した。その後、半田付けして元の通りにした。
アームベース取り付け用の穴は、広げなくても使えるようだ。
トーンアームは簡単に取り付けできた。
 
新しいシリーズXのプラグも今の穴では小さくて通らない。プラグを通すために穴を大きくした。
SME Series XにはOrtofon MC30を取り付けた。
Ortofon RS-309Dには、SUMIKOのMMカートリッジを取り付けた。

新しいアームに替わった、トーレンスTD-226アナログプレーヤー。

これから、針圧やバランス等の調整に入る。
これからが楽しい、ワクワクする時間だ。

     
 またまた、フルレンジ!
以前、左のスピーカーボックスにコーン型スコーカとホーン型ツイータを取り付け、3Way用のネットワークを付け右のようにし楽しんでいた。まずまずのバランスで鳴っていたが、適当なユニットの組み合わせのせいか、少々物足りなくて飽きてしまった。そこで、3Wayを止め、左のボックスにフルレンジを入れ、ネットワークなしの"フルレンジ一発"とすることにした。このところ、フルレンジの良さを実感しているところである。どんな音がするのか楽しみだ。
蓋を開けるとこのようなフルレンジ?が入っていた。
(メーカーは不明)
取り替えるスピーカーはFOSTEXの16cmフルレンジ、FE167Eだ。
FE167Eのフェース。ダブルコーンだ。

スペックは、
インピーダンス:8Ω
最低共振周波数:50Hz
再生周波数帯域:fo〜22kHz
出力音圧レベル:94dB/w/(1m) 入力:65w(Mus.) mo:6.9g Qo:0.31
実効振動半径(a):6.5cm
マグネット重量:362g 総重量:1.32kg
FE167Eに取り替えたところ。

取り付け完了。
セッティングしたところ。

音出しだ。
小ぶりだが、もとまったいい音がした。
フルレンジにして正解だった。

FE167Eはバスレフ型に良い、と聞く。
いづれバスレフ型に取り替えてみたい。

"おばけホーン" に交換
我が家の「あばれ馬」こと、マルチアンプシステムの中域ホーンは左写真のラクトクラフト製ウッドホーンである。
ウッドらしい素直で柔らかい感じの音を出してくれている。ところが、
JBLの"おばけホーン"こと、スラントプレート型音響レンズ付ホーン:2395が入手できた。以前から欲しいと思っていたホーンである。ひょんなことから入手できた。ウッドホーンに不満は無かったのだが、このホーンの音を聴いてみたい。
早速、交換に入った。 
2395ホーンが届いた!
思ったより大きい。
縦型? 運搬の都合上、縦にしているが実体は横型である。 (当たり前)
既存のウッドホーンからドライバー2441を外す。
2395のスロート径は2441と同じ2インチなので、2395の導入を切に望んでいた。
2395に2441ドライバーを取り付ける。
この2441がまた、重い!
2395を固定して2441にネジ止めする。
(ネジ止めが大変だった。うっすら汗をかいてしまったほど)
下からネジ位置を確認。
よし! 大丈夫だ!
片方のセッティングが完了。(右側)
中央にツイーターをセットする。   いい感じだ!

左側も同じように
  セッティングだ!

交換、完了!

さぁ、試聴だ
! 
2395ならJAZZでしょう、で、ジャズを聴きました。 
          使用パワーアンプ:McIntosh MC275 ×3台
             CDプレーヤー :McIntosh MCD7007

「ジャズ、マイ・ロマンス」
ロン・カーター・トリオ

somethin'else
TOCJ-5560

ロン・カーター(b)
ハーブ・エリス(g)
ケニー・バロン(p)

2曲目の「MY ROMANCE」を聴く。
ベーシストが主役のものは、ベースが前面に出てきて全体のバランスが良くないものだが、このCDは非常にバランスが良い。ベースが適度に出ている。
ドラムが居ないのにバランスが良い。
この感じは2395に換えたからなのか。
ウッドホーンの音が思い出せない。
とにかく、いい感じの心地よい音だ。

「When October Goes」

山中千尋トリオ
ATELIER SAWANO
AS 025

山中千尋(p)
ジェフ・バラード(ds)
ラリー・グレナディア(b)

千尋さんのオリジナル、一曲目の「Taxi」を聴く。
ピアノがピアノらしい音になった(気がする)。
ドラムもハイハットシンバルもピアノ、ベースとのバランス良く、リズムを刻んでいる。

う〜ん、これだな2395の音は!

「ジェニー」

ジェニー・スミス

BMGビクター
BVCJ-7369

ヴォーカルはどうか、とジェニースミスを聴いた。
ヴォーカルの位置はしっかりするものの、全体バランスは今一つ。
これは、CDの録音と、マルチアンプの調整が完璧でないからだと思う。
「ヴォーカリストがそこで唄っている」、を目指しての調整が今後の課題となりそうだ。

これは便利!・・スピーカー リモート切り替え器
2階の寝室にオーディオシステムが一組ある。つまり、寝る前に音楽を聴いて就寝するのが日常となっている。この部屋は6畳間であるため、大きなスピーカーは置けず(運び上げるのも大変)、小型スピーカーとなり、ついつい数が増えてしまう。先日のお気に入り「フルレンジ一発」スピーカー2台も運び込んだ。スピーカーはこれで、BOSE、TANNOYなど5組になった。スピーカーが増えるのはオーディオを趣味としている者の宿命で、悲しいかないろんな種類のスピーカーを聴いてみたくなる。スピーカーは一つ一つに特徴があり、これは良い、悪いと決め付けられない。スピーカーを聴く位置から(つまり「寝ながら」)切り替えられ、「今日はこれにしよう」とスピーカーを切り替えられる「リモート切り替え装置」が無いか、とネットを検索していたら、オークションに出ていた。早速購入した。その製品はエーワイ電子製で型番はAYRS-4である。正式名称は「赤外リモコン式スピーカーセレクター」と言う。「製作」するほどのことでは無いが、本ページで紹介しようと思う。            2008.2
組み立て上がった姿ではあるが、切り替え器本体は人工大理石。総量は1.8kg。
T、U、V、Wとあるように4台のスピーカー切り替えが可能。
電源を入れると、T〜Wの上に青色LEDが点灯する。リモコンで番号を指定すると、指定された番号のLEDが更に強く光り、何番が指定されたが判る。  

入力端子にアンプから来るケーブルを接続。

中央はDC電源コード。

 

各4個のスピーカー出力ケーブルを接続。(R側)

反対側のL側も同じように接続する。→

これが赤外式リモコン。

赤いボタンを押すと「全オフ」となり、全スピーカーからの音が遮断される。

 

寝室のミニスピーカー群。
一つ一つに特徴があるが、
現在はフルレンジ(右側上段の白木の2個)に軍配があがっているが、他も捨てがたい。→

CDプレーヤーはデノン、パワーアンプは自作真空管式(6L6シングル)。

 
たかがフルレンジ、されど・・・
ひょんなことから、ネットでスピーカーボックスを入手した。 以前、フルレンジスピーカーを組み立て、位相の良さが気に入り、今や我が家のメインスピーカーの一つとなっている。違ったフルレンジの音はどうかな?と、入手したエンクロージャーにフォステクスのフルレンジを付けてみた。ボックスの穴の大きさは8cmと9cmである。             2007.3

      入手したフルレンジ用ボックス

←前面にスリットが入った8cm用

               密閉型の9cm用Box →
    フルレンジスピーカがFE103Eの10cmのため
                     穴をヤスリで削る


フルレンジユニットの
FE87E と FE103E

 

       Fostex FE103E →

これは何かって?
見れば判るでしょう。掃除機です。
そうです! ヤスリで削った木屑を
吸い取るのです!
お部屋は綺麗に使いましょう!

 

スピーカ端子の接着です。

2セット、4つの端子が
完成しました。→

 

    端子をボックスに取り付けた後は、
    フルレンジユニットへの接着です。

←FE87Eユニット

              FE103Eユニット→

最後はユニットをボックスへ取り付けます。

           2組の取り付けが完了です!→

     さぁ、アンプに接続し試聴です!!

<試聴用機器>
SACDプレーヤー:Marantz SA-14 
プリアンプ    :McIntosh C40
パワーアンプ  :自作真空管アンプ(6L6GC プッシュプル)

<試聴曲>

EVIDENCE

THE IDEA OF NORTH

・ISN'T SHE LOVELY


King Record  KICJ 504

<聴き終えて>

<FE87E>
スリットが有るためか、小さい割には低音が出る感じ。
仕様上は140Hz以上となっているが、100Hz以下と感じられる低域も出ている錯覚に陥る。
試聴位置にスピーカーセンタを向けると実にまとまりのあるバランスの良い音を聴かせてくれた。

<FE103E>
完全密閉なので低域は押さえられた感じであるが高域は一つ一つの音が鮮明に聞こえる。Carmen CavallaroのAnd I Love Herでは、今まで気づかなかった伴奏音が聞こえ、びっくりしてしまった。
低域に若干の不満は感じるものの、バランスの良さは素晴らしい。

両者に言えるのは「バランスの良さ、位相特性の良さ」である。試聴位置に合わせれば素晴らしくバランスの良い音を聴かせてくれる。 高域は両者とも余すことなく全ての音を拾ってくれ、「こんな音が入っていたのか」と驚かされる。
最初のフルレンジもそうだったが、今まで聴いたCDをもう一度聴きたくなる、そんなスピーカーに仕上がった。

我が家のスピーカーはフルレンジに乗っ取られそうだ!!

水上の音楽(ヨハン・パッヘルベル)

オルフェウス室内管弦楽団

・カノンニ長調 HWV349


Grammophon  UCCG-5042

Carmen Cavallaro Plays The Beatles

Carmen Cavallaro

・And I Love Her


TOSHIBA-EMI TEC-2020

OU YANG FEI FEI

欧陽菲菲

・ラヴ イズ オーヴァー


Polydor  H32P 20029


"フルレンジ一発"の音が聴きたい!

−メインスピーカーがこのフルレンジスピーカーになってしまいました− 2006.7

急に、フルレンジの音が聴きたくなった。
今や多くの種類が各社から発表されているフルレンジスピーカであるが、私にとって"フルレンジ"と言えばフォステクスである。30年以上も昔、フォステクス(当時はフォスター?)の10cmフルレンジを入手し(型番は忘れてしまった)カセットデッキに繋いで聞いた時、飛躍的に音が良くなり、感激したことを忘れることができない。その時から"フルレンジならフォステクス"が私の頭に焼き付いてしまった。
今回選んだフルレンジはフォステクスの12cmフルレンジFX120である。
スピーカーは決まったがエンクロージャーは何にしようか決めかねていた。長岡式で、木を切り刻んで作る方法もあるが、この歳になっては気力が沸かない。ある日、秋葉原を歩いていて目に止まったのが今回手に入れたエンクロージャだ。ヒノオーディオ製でHyuGer TB-12Aと言い、12cmフルレンジ1本が取り付けられるバスレフ型である。
その製作の様子を紹介しましょう。
 
フルレンジユニットは
Fostex FX120 で直径12cm
インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:f。〜20kHz
最低共振周波数:65Hz
出力音圧レベル:89dB/W(1m)
入力:30W(Mus.)
重量:1.32kg

標準価格:\11,025(税込)

ユニットの詳細

エンクロージャはヒノ・オーディオ製の
HyuGer TB-12A

係の人が「これが最後の在庫でした」と
2台を店内に運んで来ました。
「宅配便で送ってください」と私。

翌日、宅配便で届きました。

価格:\52,500(2個、税込)

開梱します。
コーナーもラウンド仕上げで丁寧な作りです。

「ここにフルレンジユニットが付くのかぁ」

裏側のスピーカ端子取り付け箇所
スピーカ端子は同じくヒノ・オーディオ製の
HyuGer T-50 を購入。

\1,840(税込)/個

フルレンジユニットを取り付けるため、
前面バッフル板のネジを外します。
前面バッフルが外れたら、
スピーカコードを通します。
これが意外と大変でした。
ホーンロード用の板が固定されており
手が思うようにスピーカ端子に届きません。

何とかしてケーブルを通しました。
元に戻らないように、しばっておきます。

そこに、端子板との接続用ターミナルを
ハンダ付けします。

スピーカ端子板を取り付けたところ。

フルレンジユニットは、スピーカが
取り付け穴の中央になるように、
下から状態を見ながら調整します。

位置が決まったらズレないうちに
素早くネジ止めします。

ユニットを固定し、
前面バッフル板を元のように
取り付けたところ。
同じように2台の取り付けが完了しました。
最後にサランネットを取り付けて終了です。

さぁ、試聴です。  はたして、その音は?!!

12cmのフルレンジスピーカとは思えない、
          厚みのある素晴らしい音でした。
とてもバランスの良い音です。
特に、低域の出力は充分で、
低域が薄いのでは、と思っていたのですがあっさり
覆されました。
バスレフ型でしっかりした作りのエンクロージャーが
3wayと比較しても遜色のない音に
             なっているのでしょうか。

コストパフォーマンスも良く、大変満足しています。

<試聴曲>
「スワンダフル」
ダイアナ・クラール
「国境の南、太陽の西」
クロード・ウィリアムソン・トリオ
「私を泣かせてください」(ヘンデル)
高嶋ちさ子(ヴァイオリン)
「愛の挨拶」(エルガー)
五嶋みどり(ヴァイオリン)
「風がなにかを」
五つの赤い風船
「愛燦燦」
美空ひばり
パワーアンプ:自作真空管パワーアンプ(UY807プッシュプル)
CDプレーヤ:TU-878CD(イーケイジャパン製)

  昇圧トランスKITの製作
                              [UESUGI MCT−1]

      

 平年なら、吹く風も心地よく、さわやかな日であるべきゴールデンウィークが、今年は寒い日が続き、出掛ける気にもならず、自作アンプでJAZZを聴いていた。聴きながらふと、GWに組み立てようと思っていた昇圧トランスのキットが届いていたことを思い出した。「管球王国Vol.30」に製作記事の出ていた、上杉氏の昇圧トランスキット[MCT-1]を購入していた。部品が届いたのは4月の初め頃。製作はGWに、と決めていたのだ。早速、GWのとある日、昼から製作に取りかかった。本キットには組立の説明書は一切無い。雑誌に載っている回路図と写真を頼りに製作するしかない。ともあれその日の夕刻頃、完成した。同キットを初めて製作する方の参考になればと思い、下記に製作の様子を紹介します。 (2004.5)

先ず、部品のチェック
おやっ?裸線がこんなに有る?!
アース線以外の配線にも、この裸線を使うらしい

ビスやナット、ワッシャー、抵抗類をチェック。
全部揃っているようだ。  さあ、製作開始だ。

部品の取り付け。

リヤ面の入出力端子と5Pの
ラグ板を取りつける。
アース線を張る両側端子は菊ワッシャーを入れ、しっかりシャーシに止める。
菊ワッシャーには裏表があるので注意、尖りの有る方をシャーシ側に。

入出力用のピン端子は後から半田付けがしやすいように、
へこみ部分が上になるように回転調整し固定する。

トランスの取り付け。

トランスは3Ω:2kΩと40Ω:4kΩの2種類があるので、
取り付け順を間違えないように
、配線図を見ながら取りつける。
各トランスの1箇所はアース端子となるので、菊ワッシャーを付けて
しっかり止めておく。

フロントパネルへロータリースイッチの取り付け。

ロータリースイッチは3接点と4接点用があるので間違いのないよう、
フロントパネルの写真を見ながら取りつける。
一番右が4接点用だ。

ロータリースイッチのシャフトはツマミが格好良く収まるように、
適当な長さに切るように、と説明文にあるが、切らずに固定した。

ロータリースイッチを取り付けたフロントパネル。
リアパネルとフロント側への配線が完了。

裸線は直線に張れると見た目も良いが、丸まっていた裸線を
ほぐして直線にするのは難しい。
これで良し、としよう。

リヤパネルのアース母線にもう一本、トランスのアースに繋がる裸線を
半田付けしておく。(左の写真はトランス用アース線は半田付けされていない状態)
この線はトランスのラグ板に繋がるので少し長めにしておくと良い。
トランスに3Pラグ板を取り付け、トランスからのリード線とラグ板を
半田付け
する。

右側2個の中央端子同士を裸線で接続する。これはアース線となる。
両端の1番と3番端子からはロータリースイッチに接続される線を
予め半田付けしておくと後からの作業が楽。
半田付けの終わったトランス4個をシャーシ本体に取りつける

リアパネルに繋がれている裸線6本は丁度、トランスシャーシの
切れ目の間を通ることになる。
このアース線の1本は先ほどのリアパネルからのアース線で
トランスのアース線に繋がるのでここで、L字に曲げトランスのアース線に
半田付けする。
トランスの端子とフロントパネルのロータリースイッチとの配線を行う。

この部分は細かい作業となるので、先の細い半田こてを使って固定する。
ロータリースイッチの端子は隣りの端子との間が狭いので、
隣りの端子に接触していないか半田の付け具合を良く見ること。
ロータリースイッチ同士の配線もあるので、トランスからの線を接続する前に
半田付けしておくと作業がスムーズとなる。
トランスとフロントパネルのロータリースイッチとの配線が完了。
半田付け後、テスターを用いて導通のチェック

導通すべきところ、導通してはいけないところ、をこまめにチェック。
フロントパネルを本体シャーシに取り付ける

取り付けの際は必ず、菊ワッシャーを入れてシャーシと固定する。
取り付け後を、後ろ側からみたところ。
お決まりの自作プレートを取り付ける。
   

    製作完了!!

部品で余ったのは、ネジ6本と青の被覆線が10cmと
裸線(アース線)が50cmほど。
被覆線は余裕を持って使うと最後に不足してしまう。
スプリングワッシャーや菊ワッシャーは余らない。
小物部品の使う箇所を確認しながら製作しましょう (^O^)

試聴

Thorens TD-226に接続する。
右がSHUREのMM型、左がOrtofonのMC型で
切り替えて聴いてみる。
音の感想は一言で言えば、

      「ストレートな音!!



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