製作機一覧
   


1号機

(MYM-1)

6EW7_S


2号機

(MYM-2)

6L6GC_S


3号機

(MYMY-3)

UY807_S


4号機

(MYM-4)

6GB8_S


5号機

(MYM-6)

6L6GC_PP


6号機

(MYM-8)

KT88_S


7号機

(MYM-7)

HY69_PP


8号機

(MYM-5)

6L6GC_PP


9号機

(MYM-10)

6C33C-B_PP


10号機

(MYM-9)

KT88_PP


11号機

(MYM-11)

WE350A/
UY807_PP


12号機

(MYM-12)

300B_PP


13号機

(MYM-14)

2A3_S


ラインプリ 1号機

5814A単段


プリメイン 1号機

6CA7/EL34_S

14号機

KT88_S

15号機

UY807_S

16号機

EL34/6CA7_S

17号機

WE350A/UY807_S

18号機

WE300B_S


19号機

SV-300BE_改造

 


 

 

 

 

パワーアンプ18号機の製作(WE300B-S)

2021.3

SUNAUDIOの300Bアンプ用のシャーシをネットで入手した。ソケットやVRなどの小物部品や、電源トランス、チョークトランスなどは付いていたが、出力トランスだけは付いていなかった。SUNAUDIOのキット製品に「VS-300BE」というのがあるが、そのキットを途中まで製作して手放したようだ。以前、300Bのプッシュアンプは製作したが、今回は初めて、「シングルアンプ」を製作することにした。SUNAUDIOのSV-300BEに使われている出力トランスは「SOT-252」であるが、単品では販売していないので、同等品のタムラ「F-913A」を使うことにした。300Bは直流点火とし、フィラメントの整流回路に少し凝ってみた。完成後のチェックでは、左chから音が出なかった。原因は入力VRの+側がシャーシに触れていた。また、本体を斜めに傾けると、音が途切れた。原因はアースの半田付けが「天ぷら」状態になっていたようで、再ハンダ付けで治った。不具合はこの2点のみで、試聴ではウエスタンらしい、きめの細かい感じの素晴らしい音となった。 

ネットで入手のSUNAUDIO 300Bアンプ用の半製作状態のシャーシ。
今回はこのシャーシを利用してシングルアンプを作ることにした。
電源トランス、チョークコイル、ブロックコン、ソケット、ACインレット、等は既に付いていた。

不足していた出力トランス。
タムラの「F-913A」とした。

ヒーター(フィラメント)の整流には、新電元工業のブリッジダイオード「D6SBN20」を使用。

フィラメント整流には1Ωと0.22Ωのセメント抵抗を使用。

今回は62kΩの抵抗に、「アーレン ブラッドレー」製を使ってみた。

20Wのホーロー抵抗が入手できなかったので、25Wとした。

       

製作後のチェックも特に大きな問題も無く、完成とした。

その後、整流管をWestern Electric製の「274B」とすべく、改良を加えた。
WE274Bは平滑回路の初段コンデンサーは容量の小さいものを使うようになっているので、WE以外の整流管を使う場合と切り替えられるようスイッチを設けた。
WEの274Bの場合は4.7μF、他の5U4Gなどの場合は47μFとした。

コンデンサー切り替え用スイッチ(内部)
4.7μFの初段電解コンデンサー(中央)
コンデンサー切り替え用外部スイッチ

 

パワーアンプ17号機の製作(WE350A/UY807-S)

2021.1

コロナ禍中のアンプ製作第2弾はEL34シングルに続き「WE350Aシングル」とした。格安のシャーシ、鈴蘭堂SL-770が入手できたのでこれを使用することにした。UY-807(WE350A)は既に、3号機と15号機で製作したが、今回は”贅沢部品を使う”をモットーに製作することにした。電源トランスは伏型を止め、ISOの角形のMS-4023DUに。1000V耐圧のオイルコン、100μ550Vのブロックコン、整流管はチャタム製の5R4WGAを採用した。製作開始は20年8月だったが、途中、出力トランスの費用が出なくてストップ。年末に、蓄えた資金でトランスを買い、年明けに完成となった。出力は6Wと小振りになったが、ボーカルも細部の息使いが判るほど明瞭で素晴らしい音となった。ボリュームを最大にしてスピーカーに耳を付けても何も聴こえない、ノイズミニマムのアンプとなった。
格安で入手できたシャーシ、鈴蘭堂SL-770 部品集め 初めて使う大型ブロックコン
整流管はチャタム製の5R4WGA 1000V耐圧のオイルコンデンサー  
箱はボロボロだが、とっておきのウエスタン350A   高熱となるホーロー抵抗は外に出した
ISOの出力トランス、FC-20S (上段)入力、(下段)出力 波形 クリッピング波形
出力は約6W    

 

パワーアンプ16号機の製作(EL34/6CA7-S)

2020.5

コロナ・ウイルスで「緊急事態宣言」が発令され、「うちで過ごそう」を実践した。我が家に居ても何もすることが無い。そこで閃いたのが緊急事態が解除されるまでアンプを作っていよう、と。今まで製作したこが無い出力管を使おうと決めた球が「EL34」だ。 緊急事態もそんなに長くは続かないだろう、とシングル式を製作することにした。

問題は部品が揃うか、と言うこと。抵抗やコンデンサは手持ちの在庫で揃った。中物のブロック電解コンデンサーは何と、amazonで購入できた。大物のトランスはネットオークションで落札しようとしたが人気があり、落札額が上がってしまい購入を断念した。仕方無く、ISOの新品電源トランスと出力トランスを購入した。チョークトランスはオークションで落札できた。

今回は自己バイアスなので調整用のメーターは取り付けず、代わりにVUメーターを前面に付けることにした。以前、8号機の6L6GCのプッシュアンプでVUメーターを付け、いい感じだったので今回も付けることにしたのだが、取り付け後VUメーターの針が一向に振れない。以前は問題なく動いたのに・・・。

よくよく調べたら、VUメーターには交流で動くものと、直流で動くものがあり、前回は交流式、今回は直流式のVUメーターだった。音声信号(交流)を直流に変換してメーターに入力する必要がある。そのため、直流変換器(VUメーター・ドライバー)をネットで入手した。このドラーバーは直流12Vで動作する。これにはパソコン用のACアダプター(100〜220V→DC12V)を中古店で入手して代用した。

組み立て終わって、オシロをつないで音出ししたらすごい波形となった。「発振している」と思い、電源を切り原因を考えるが判らない。最終的に、NFBの+−を逆にしたらピタリと止まった。2段増幅なのに発振する訳がないのだが結果は発振した。いまだに原因は判らず。

その他のトラブルは無く、EL34/6CA7のステレオ・シングル・パワーアンプが完成した。

シャーシは鈴蘭堂のSL-770を模作した中国製

アース母線は銀メッキ線にはんだメッキ線を巻き付けた

電源トランスはISO製のMS-3221

出力トランスはISO製のFC-20S、
チョークはTANGO LC5-250D

1点、5W300kΩの抵抗を残して、 部品の取り付け完了。

手持ち在庫の5W抵抗を組み合わせて300kΩに。

5W抵抗は3個となった。直列に半田付けする。
いずれ300kΩ/5W、1本に替える予定。

PC用のACアダプター。出力はDC12V。

アダプターはそのままではシャーシ内に収まらないのでカバーを外し裸の状態で設置。

アダプターの基盤上に絶縁テープ(黄色)を貼る。

VUメーター駆動用のドラーバー(写真はネットから引用)

ドライバーを出力トランス脇に設置。

整流された音声信号入力でVUメーターが正常に動作。

今回のパワースイッチは角形のプッシュ形に。
スイッチ横のつまみは、VUメーターのレベル調整用。
出音の大きさに依る針の振れ具合を調整できます。

クリップ時の波形。
出力は約7.5W。

EL34は中国(Golden Dragon)製、いづれ交換の予定。
VUメーター間にあるSWは、左がメーターのON/OFF、右がメーターライトのON/OFF用。ライトを点灯させたら光方が左右で違った、中の電球の形が違っていた。

電圧増幅管は未使用の東芝製を使用。

完成した配線面の写真。

試聴したCD、リンゴスター、青木まり子、他。
バランスの良いクリヤーな音がした。

 

パワーアンプ15号機の製作(WE350A/UY807-S)

2019.6

「もう歳だ、真空管アンプの製作は止めよう」と10年近く前に思ったが、それから既に2台ほど製作してしまった。今回は、3号機の「UY807シングル」が縦型のシャシーで操作性が悪かったため、同じ回路で横型のものを作ろうと思い製作することにした。シャーシへの穴あけは難しいので、あらかじめ穴の開いている汎用型「鈴蘭堂のSL770」にしようと思ったが既に販売は終わっており、ネットにも出てこない。諦めかけていたら、秋葉原のアンディクス・オーディオさんで中国製の「SL770もどきシャーシ」を販売していることを知り、早速購入した。今回はこのシャーシを使って製作した。今回は、出力管にWestern Electric社の350Aを使おうと思い、保管していた350A2本をチェックしたところ、1本のヒーターが点かなかった。導通をチェックしたところ、断線はしていない。原因不明で、仕方なくUY807とした。

大物部品(トランス類)を揃える。

シャーシは鈴蘭堂のSL-770もどきの中国製を入手。


最近は必ず「実体配線図」を作成することにしている。
今回は「3号機」の実体図が有ったので比較的楽に作成できた。

大物部品の取り付け完了。

抵抗やコンデンサーなどの小物部品と配線は、「竹内まりあ」の3枚組CDを聴きながら行った。

配線完了!


電圧も所定の値を示した。

波形も問題なし。

矩形波形もOK。


出力(W)を測定。6.7Vでクリップ。約6Wとなった。

正面から見た、UY807シングル。


出力管UY-807(東芝製)。
後日、出力管とプレート線はハルトロン製とWesternの線に交換。

     

完成後のCD試聴。

・「幸せになろう」南こうせつ
・「Givernyの森」美樹克彦
・「IN A SENTIMENTAL MOOD」ハンク・ジョーンズ
・「Wild Is The Wind(野生の息吹)」アンナ・コルチナ
・「旅人の時代」青木まり子

全て、バランスの良い、いい音を聴かせてくれました。

最終的に変更した、

ハルトロン製の出力管と
Western Electric製のトッププレート線

ヒーターは断線していないのに、ヒーターが点灯しない WE350A (-_-;)

 


パワーアンプ14号機の製作

                     2017.2

寄る年波には勝てず、もうアンプ作りは止めようと思っていたが、JAZZが聴けるレストランに寄贈したアンプ(第6号機)の調子が悪くなり修理したら、またアンプ作りに火が付いてしまった。
「寄る年波」とは、小さいものが見えずらくなったこと、細かい部品をつまむことがままなら無くなったこと、などである。部品を落としたりするのは、また拾えば良いので問題はないが、小さいものが見えずらいことは事故につながるのではないか、との心配である。しかし、付いた火は簡単には消せない。と言うことで又、アンプ作りを再開した。
今回は、6号機の代替機の位置付けで、6号機と全く同じ回路のアンプを作ることにした。しかし、全く同じではつまらないので(”世界に一つのアンプ”をモットーとしているので)、今回は使用部品を少し高価なものにすることと、バイアス調整がし易いように電圧計を付けることにした。製作は時間の空いた時にこつこつと行ったが、ひと月弱で組立てが完成した。組立後のチェックでは何の問題も無く一発で鳴った。良く考えたら、前回と全く同じ回路のアンプだから当たり前と言えば当たり前だ。
失敗点としては、電圧計の穴を1mm大きくしたため、取り付け後、隙間ができてしまったこと。また、電圧計の配線でプラスとマイナスを逆にして針がマイナス側に振れてしまったこと、くらいだ。ともかく無事完成できた。永久保存機として大切に使いたい。
幸運にも入手できた鈴蘭堂のSL-770
組み上げ後のチェック。問題なし!
バイアス電圧も所定の値に!
今回は電圧計を取付けた。
アンプ上部からバイアス調整が出来るようにVRのツマミを上面に置いた。
電圧増幅管にはGE、東芝、日立製を使用。
整流管は未開封で保存していた
東芝製を。
出力管はGEC製の
"ゴールドライオン"を。
完成後の試聴。今回は、
クロード・ウイリアムソン・トリオ「MY ROMANCE」
尾崎亜美「影絵の街」
Nicki Parrott「Here Comes The Sun」
内田光子のモーツアルト「ピアノ協奏曲 第20番」
青木まり子のアルバム“希望への航路”から
                     「旅人の時代」
を聴いた。
   

 


ラインアンプバッファーアンプの製作
                            2015.2
マルチアンプシステムのパワーアンプを全て真空管式にした。3Wayなので3台の真空管式パワーアンプだ。プリアンプ(ラインアンプ)はトランジスター式のDCラインアンプを使用していたが、これも真空管アンプに替え、全アンプを真空管式にしたくなった。ラインアンプはツイーターとスコーカー用の2台とし、ウーファーにラインアンプは用いないことにした。スコーカー用ラインアンプはUESUGIのJUNIOR-2に替えた。ツイーター用には中国製のラインアンプに切り替えたが真空管がロシア製の双三極管、6N1Pを使っていたが、バラつきがすごく、結局いい球に巡り会わず、ノイズが消えなかった。それでは、とラインアンプを自作することにした。
回路は征矢進氏のもので、カソードフォロワー(プレート接地)式であるのでゲインは無し、むしろマイナスとなる。しかし、プリアンプを通すことで音の改善が図られることを期待して製作した。
ケースはタカチのWO-133-20-33
内部シャーシはAC20-33を使用
組み立てるとこんな感じになる 内部シャーシに部品取り付け穴をマーキングする 小さな穴はドリルで直開け
トランス用の四角は四隅にドリルで穴を開けておく
リーマで若干大きくしバリをとり体裁を整える 四角い穴は卓上糸のこ機で開ける 部品を仮置きして穴の大きさを確認 入出力端子類も仮止めする
出力にはバランス端子も設けた
部品配置前の裏板 入出力端子類を配線 裏板への部品の取付けと半田付け 組立が終わりいよいよチェックに入る
発振器から1kHzを入力 出力端子に綺麗な波形が出力された 残留ノイズは0.04mVであった 内部の様子
3端子レギュレーターの熱対策用にヒートシンクを付ける 真空管:5814Aと整流管の6X4 裏面に銘板を付ける マルチアンプのツイーター用としてスコーカー用のUESUGIラインアンプの上に設置した
製作開始から2週間ほどで完成した。ゲインが無いせいかVRは目一杯に開いて丁度いい出力となる。VRを最大にしているが、ホーンツイーターからはスーッと言う音のみ聴こえ、以前のプリアンプに比べ雲泥の差である。音にも艶がでてきたように感じる。このラインアンプに大満足である。

 

VUメーターレベル調整(VR)を外でできるようにした

                        2014.4
以前製作した6L6GC-PPアンプ(8号機)。このアンプにはVUメーターを付けてみた。VUメーターにはレベルを調整する可変抵抗器が付いている。これはVUメーターの針の振れ具合を調整するためのものである。オーディオシステムで音楽を聴く場合、常に同じCDプレーヤーや、プリアンプで有れば問題は無いが、小生のようなオーディオを趣味としている者は機器を取り換える場合が少なくない。機器を替えると、その機器の特性により入力ボリュームの位置(大きさ)が違ってくる。その場合、VUメーターのレベル(振れ方)も変わってくる。普段聴くボリュームの位置に合わせVUメーターの振れを調整する必要がある。その都度、裏蓋を外し、針の振れを見ながらの調整となり煩わしい。そこで、調整用のボリュームつまみを外に出すことにした。これで裏蓋を開けずとも調整が可能となった。
裏蓋を外すと、VUメーター調整用の可変抵抗が現れる。

可変抵抗を取り付けフレームから外す。

抵抗値は100kΩである。

表に「つまみ」を出すための穴を開ける。

Φは約9mm。
ドリルでΦ4mmの穴を開け、後はリーマで大きくした。

ボリュームを取り付けたところ。
ボリュームのつまみは小さな黒色のものにした。
左右のつまみを取り付けた状態。

VUメーターには照明が付くようにしている。

電源スイッチ横の青いスイッチが照明用。

12号機
    300B-PP 12号機 完成!   2011.9

お待たせいたしました(待ってなかった、って?)、ついに、ついに、完成しました。部品を集めてから4年、やっと完成です。製作に時間がかかったのでは無く、着手までに時間がかかってしまいました。製作に着手したのは2011年の8月初め。今回は初めてのトランスドライブ式で、モノーラルだったので実体配線図を作成し、時間ができた都度、配線図をチェックしてきました。したがって、配線はスムーズに行きました。配線に着手してから2週間で1台が仕上がりました。おそるおそる電源を入れましたがヒューズは切れませんでした。そこで、各部の電圧をチェック、OKです。発振器とオシロで波形をチェック。大丈夫のようです、しっかり波形は出ています。いよいよスピーカーを繋ぎ、CDを聞きます。OKです。初めてです! 一発で鳴ったのは!
さぁ、次は2台目だ。1台目のOKアンプをそっくり同じに配線すれば完成となる、、、、はずでした・・・・が・・・・
2台目の配線が終って、発振器とオシロでチェック。あれっ、300Bの出力波形がおかしい?

T.300Bグリッド入力波形 U.300Bプレート出力波形

出力管まわりのハンダ付けが悪いのか、と丹念にチェックし、ハンダ付けをやり直した。
結果は同じUの波形に・・・。
じゃぁ、どこだ? と他の箇所をチェック。
いもハンダや、てんぷらハンダになってそうなところ、特にアース関連をチェックし、再ハンダ付けを行った。
その結果・・・は、Uと同じ。

  それから、毎日、ハンダ付けの確認とオシロでのチェック。
OKアンプとNGアンプの比較確認を繰り返した。結果・・・同じ!
 じゃぁ、OK側の組み立てた回路や部品を一つづつ、NG側と入れ替えてチェックすれば、
おかしい箇所が判るだろう、と思い、ラグ板のかたまりの回路から入れ替え、確認していった。

結果は同じだった。

大型のトランスやコンデンサも入れ替えてチェックした。

結果は同じだった。

チェックから1ヶ月が経過し9月半ばになってしまった。
でも相変わらず原因は判らずじまい。
OKアンプとNGアンプの部品がほとんど入れ替わってしまった。

何度、ハンダ付けをやり直したことだろう。もう、調べるところが無くなってしまった。
でも、以前と同じ結果だと言うことは、まだどこかにOKアンプと違いがある、と思い、
また配線を凝視する毎日が続いた。・・・・・・・9月も終わりに近づいた頃、・・・・・・・ 解決した!

原因は・・・

8Ω用のスピーカー端子だった。

この端子だけ、他の4Ω用やマイナス端子と違い、何となく浮いた感じだったので、
一旦、ボルトを緩めバラして絞めなおした。ら、何と! 波形がTのようになった!
 スピーカー端子が浮いていた?
 浮いていたら出力が出ない?
 納得いかなかったが、結果はオーライである。

かくして、1ヶ月半の戦い?から開放された。

実際にCDやスピーカーを繋いで聴いてみる。
いい感じだ!  しかし、気になっていることがあった

それは、シャシー設計のミスで、チョークトランスと電圧増幅管6EM7間が狭く、
6EM7の熱が直接チョークトランスにあたり、トランスが焼けてしまうのではないか、 と不安だった。

そこで、6EM7の位置を1cmほどずらすことにした。
といっても、シャーシに丸穴を空けなければならない。
穴をズラす位置をマーキングした。


配線された6EM7

配線を全て外し、
ソケットも外す

新しい穴を空けるのであれば、ドリルで何とか可能であるが、既に空いた穴をずらすのはドリルでは無理である。
そこで、
ドリルで切れ目を入れ、ペンチで挟み上下させ切り取ることにした。

ずらす位置をマーキング

ドリルで切れ目を付け、切り取る


結果、6EM7を1cmほどずらすことができ、トランスとの間が1cmほど空いた。

   おなじみのネームプレートを貼る。今回は2枚だ。    完成!

 

今回のアンプ製作目的は、プッシュプルアンプを製作することでは無く、ステレオ入力をモノーラルに変換して出力するアンプを作ることにあった。以前、千葉館山にある、佐久間駿氏のお店、コンコルドで聞かせていただいた、アルテックA51本での音が、「スピーカー1台でもいいなぁ」と思ったからだ。いづれ、「モノーラルに変換するアンプを作ろう」と、その時に思い、今回それが実現した。
このモノーラル変換機能は1台のアンプのみに有れば良いのであるが、今回は2台のアンプ両方に、変換機能を設けた。


ステレオ→モノーラル変換時の入力。
トナリのスイッチを下向けにする。

2台のアンプによりステレオを聞く時の入力。
右側のスイッチは上向きにする。
(写真は右チャネル入力時)

            12号機完成写真へ
                   2011.9

 

12号機の製作記事が、なかなか載せられません。
期待されている方、スミマセン。 いづれ必ず製作しますのでご期待を!

  2007.11

 

 

部品の配置が終わりました。

これからが決戦(結線)!?

              2007.2


部品集めで・・・
端子数10個で両サイドに支柱のあるラグ板が欲しくてお店の人に尋ねたら、
「2Lタイプのラグ板は製造中止になったよ」と聞かされました。
便利だったのに残念です。

今回のバイアス調整にはポテンショメーターを使います。ポテンショメーターは10回転で10kΩを調整します。 左はそのダイヤルでツマミは12回転します。それを、10回転で止めるようにします。 10kΩを10回転ですから微調整ができる優れものです。                  
                            2007.1.8

 


製作予告(12号機)

もう止めようと思っていた真空管アンプ製作ですが、
止められません(~_~;)

次回はステレオ入力、モノ出力の変換アンプで
300Bプッシュの予定です!!


現在、着手する時間がとれません。
完成は春頃か?!


                        2006.8.16

このシャーシで!
 

 

13号機
13号機完成

12号機の完成を待たずして13号機を製作してしまいました。
製作の動機は、河口湖に住む友人が、私の住まい近くの分譲マンションを購入し、住むことになりました。本家は河口湖なのでいづれ戻るらしいのですが、マンション用に近くにログハウスを建てることになりその監督をすると言うので、ログハウスが建ったらお祝いに真空管アンプをプレゼントする、と約束したことに始まります。
ログハウスは5月末には完成予定、とのことでしたので、時間がありません。
今回は手を抜くことにしました。それは、既製アンプの改造方式です。
と言うことで、仕事の合間をぬって、2週間で完成させました。
既製アンプは中国製です。出力トランスはノグチトランス製のものに、チョークトランスは角型のものに交換。基盤関連の部品、電源トランスは流用しました。真空管は全て取り替えました。
                                                            2009.3

                            13号機完成写真へ


http://ameblo.jp/kuniaki-shimizu/entry-10672306431.html  ← 友人のブログ

 

10号機
      出力トランスの交換     2007.7.7

製作10号機のマッキンタイプKT88プッシュプルアンプの出力トランスはTANGOのFW-100-5である。
電源トランスも同じくTANGOのMS-380DRである。TANGOトランス型番の最後にある「R」は、
Round Cornerの頭文字で「角が丸く」なっていることを意味している。
出力トランスのFW-100-5は最後に「R」が無いので角は四角い。10号機を見ても判るように、
丸型トランスと四角ばったトランスが並んでいる様はバランスが悪くカッコが良くない。
ひょんなことで今回、FW-100-5Rを入手できた。  さっそく、Roundトランスに交換した。その様子です。

10号機のトランス類。
左の2つが出力トランスのFW−100−5。
「R」が付かないため角は丸くない。

さあ、交換だ。

先ず逆さにして、トランスが外し易いように、トランスと接合
している部品を外します。
部分的にはハンダ付けを外すものもあります。
トランスが外せる状態になったら、中央のものから外します。
そうしないとバランスがとれず傾いてしまいます。
外した箇所に新しいトランスを取り付け、
最後に端の旧トランスを外します。

端にラウンドコーナーのトランスを取り付け、
プレートも固定します。
これで2台の新しいトランスに交換完了です。

部品接着も元の通りにして、完成です。
 

3個のトランスがラウンドコーナーで揃いました。

こうで無くっちゃ!

ところが・・・大変なことに・・・

さぁ、音出しだ!と、ACコードをタップに挿し、CDプレーヤの出力ピンを接続し入力VRを絞りきり、アンプのトグルスイッチを入れた。 
一瞬パイロットランプが灯ったがヒューズが飛んでしまった。
「配線ミスかぁ?」と先ほど配線し直した箇所を凝視した。 −合ってるなぁ− ミスっているような箇所は見当たらない。

ヒューズが飛ぶ原因を色々と考えてみた。

1.どこかにショートしている箇所がある。
2.変更したトランスがショートしている。
3.真空管内でショート?
4.入力100Vに並列挿入しているスパークキラー用のコンデンサがショートしている。

などが考えられる。

1.は良く調べたが異常はない。  4.はコンデンサを外して確認したが問題なかった。
3.も単体でチェックしたが問題なかった。  残るは"トランス"だ。
トランスのチェックは、テスターのMΩレンジでP(プレート)かB(B電圧)とトランスシャーシ間の抵抗値を見る。
導通していれば抵抗値は出ない。 結果、2〜3MΩ間の値を示した。 OKである。問題ない。

「さて、困った。どこに問題があるのだろう」  再度、配線に目をやり、配線の一つ一つを手繰りながら確認した。
「わかった!」 配線がシャーシと接地している箇所を見つけた。 それは、
新しいトランスを止めるネジの間にかませているラグ板の止め具にB電源の線を挟んでしまい、
ネジを強く締めたために線が押しつぶされシャーシとショートしていた。 もう一箇所ショートの箇所があった。
電源トランスからの240V出力線が、トランスを外した際にラグ板から外れシャーシに接触していた。
この線はハンダ付けが悪かった訳で、いづれ外れ、ショートしたことだろう。見つかって良かった。

つまり、大丈夫、問題ないと思っていた 「1.どこかにショートしている箇所がある」が正解だったことになる。
充分見たつもりが、見落としていたことになる。
ここに至るまで5Aヒューズを9個飛ばしてしまったが、一見落着である。
「アンプってデリケートだなぁ」 つくづく思った今回のトランス交換だった。

今回の試聴盤は「五つの赤い風船」結成40周年で発行のCD
「五つの赤い風船と仲間たち」である。

色んなミュージシャンが風船に曲を提供し、それらを集めたCDである。
友人の清水國明も原田伸郎とのコンビで「ばっかり」と言う曲をプレゼントしている。
彼ららしい、これぞフォーク、と言った曲だ。

新しいトランスになったアンプは相変わらずいい音を聴かせてくれた。 2007.7.16

<10号機完成>


調整中の様子

内部

<10号機>トラブル発生!!

製作完了してから一ヶ月程経ったある日の午後、心地よくJAZZを聴いていたら突然「ポン」と音がしてアンプから白い煙が立ちあがった。アンプの放熱用の穴を含め、穴という穴全てから煙が吹き出している。スピーカは何事も無かったかのように平然と音楽を鳴らしている。

慌ててアンプの電源スイッチを切る。「何事が起こったのか」、しばらくアンプを眺めてしまった。煙が出たことから「過電流で抵抗が燃えたか?」と思ったが、煙の量が半端じゃない。「音がしたからコンデンサのパンクか?」とも思った。

煙が収まるのを待ち、アンプからスピーカケーブルや入力ケーブルを外し裏蓋を開けてみる。煙の出た個所が判らない。焦げた抵抗や燃えた部品らしきものも見当たらない。鼻を近づけ一番匂いの強い個所を探る。「ここだ!」見つけた。平滑回路のトランス2次側に一番近いブロックコンデンサ周りが一番匂いが強い。コンデンサが膨らんでいる。良く見ると膨らんだ中央に小さな穴があいている。ここから電解液が吹き出したらしい。
案の定、穴の前方15cm位のシャーシと配線材に挟まれところに電解液が茶色く溜まっていた。
このブロックコンは中古品を流用したことを思い出した。やはり、部品は新品でなければならないのか。「部品交換と配線のやり直しだ」。

5つ使用しているブロックコンの内、2つは新品を使用した覚えがあるがどのブロックコンかは忘れてしまった。ブロックコンに印刷されている文字の鮮明さで新品かどうか判るのであるが、皆同じように見える。「いいや、全部替えてしまえ!」とは思ったが、ブロックコンは高い!。

インターネットで価格を調べたら、メーカにより差は有るが100μ500Vで2800円〜3800円ほどしていた。5本?!、14000円〜19000円である。中古品を使ったばっかりに!、けちった事を今更悔やんでも仕方がない。高くついてしまった。これも教訓である。一つお利巧になったと思えば安いものだ。でも高いなぁ!!

平滑コンデンサを取り外したシャーシ内部

さあ! 組立て直しだ!!

ブロックコンデンサ全てを交換し、再製作完了!!
 

組立後の調整をしようと電源を入れたら
「パチッ」と音がして火花が出た。慌てて電源を切る。「何んだぁ?」。破裂したのと同じコンデンサだ。
「う〜ん」、 またうなってしまった。眼鏡を外し、スパークの箇所に目を近づける。
「これだ!!」

破裂の原因
原因は「半田付け」だった。よーく見ると、半田が浮いている。いわゆる「天婦羅」半田だ。
今回の回路は350Vの倍圧方式になっており、半田付け不良に より片方のコンデンサに両方分の電圧が掛かり、耐圧以上の電圧となったため破裂したと思われる。

書物によると、通常電解コンデンサの劣化では容量が減少していくことで動作不良となるもので、電源の場合はリップルが増える等の現象となる、とあった。つまり、ハムが 増えるとかノイズが増えるという現象にはなるが、破裂すると言うことは無いらしい。とすると、やはり半田付け不良と言うことになる。

今回のスパークも半田付け不良によるものだった。となると、新品のコンデンサにしなくても良かったことになる。でも、なが〜い目で見ると、交換が正解だったかな、と思っている。
で、 半田付けのチェックのため各所に目を近づけて良く見ると電源まわりで半田の不完全な箇所がいくつか見つかった。この辺りの半田は高熱で瞬時に半田付けする必要がある。
60W以上の半田ゴテが必要だ。私の持っているのは40Wものが
1本のみ。 半田コテ買いから始めなければ...。

60Wの半田コテをネットオークションで入手。早速、半田付けをやり直した。
半田付けが完了したのは4月12日。細部をよ〜くチェックする。
いよいよ電源投入だ。毎度のことだが電源投入の時は緊張する。煙も火花も出ない。ホッと胸をなでおろしバイアス調整とDCバランス、ハムバランスを調整する。所定の数値に収まった。一安心だ。また、いい音を聞かせてくれそう。
"半田付け"の奥の深さと重要さを知ったアンプとなりました。
                                                                  2004.2


11号機
 

パワーアンプ11号機 完成しました。
送信管UY807のプッシュプル

ウエスタンエレクトリック社の
WE-350Aとの差し替えも可能です。

完成:2005.12.18

詳細は下記「11号機」をご覧ください。


↓ 製作過程です。(最初のカップリングコンデンサはオレンジドロップでしたが大きすぎて、やめました)


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<真空管パワーアンプ製作に必要な部品>
今まで述べた回路、つまり真空管パワーアンプに必要な部品をまとめると、(1)真空管[電圧増幅管、電力増幅管、整流管](2)トランス[出力トランス、電源トランス、チョーク・コイル(チョークトランスとも言います)](3)抵抗(4)コンデンサー(5)ダイオード(整流管を使わない場合の整流素子として)。小物として(6)可変抵抗(ボリュームとも言います)(7)ヒューズ、スイッチ、パイロットランプ、スピーカー端子、配線材、はんだ、などです。この他、凝った回路や特殊な回路で組む人などは、ツェナーダイオード、タイマー、リレー、電流計・電圧計(メーター)などを用います。

抵抗の種類例
巻線抵抗(Dale社)左上3W、右上5W、下10W 巻線抵抗(スフェルニース社) 板型抵抗(WE社)6W
メタルクラッド抵抗(Dale社)50W 金属箔抵抗(ビシェイ社)高価だが特性良い。 酸化金属皮膜抵抗 1W 


金属皮膜抵抗(ビシェイ社)1/2W  酸化金属皮膜抵抗 安価、熱に強い、癖なし。 炭素皮膜抵抗:カーボン抵抗(上:リケン社)
 熱に弱い。
 
ホーロー抵抗 10W   セメント抵抗 10W
 
それでは、あらためて、今まで製作したパワーアンプを紹介します。

1号機 《6EW7シングル》

出力真空管:6EW7×2(シルバニア製)
方式:シングル
出力:約2ワット/Ch
完成:2000年6月
回路設計:征矢進氏

●製作第一号。
  音が出たときの感動は忘れられ
  ません。  出力は小さいですが、
  かけがえのないアンプです。

[回路図]

2号機 《6L6GCシングル》

出力真空管:6L6GC×2(GE製)
方式:シングル
出力:約5ワット/Ch
完成:2000年8月
回路設計:長真弓氏

●このアンプではNFB(負帰還)の
 掛け具合を実感しました。
●また、フィルター回路のコンデンサ
  容量の重要性を学習しました。

◆このアンプは君津市のレストランへ寄贈。

[回路図]

3号機 《UY807シングル》

出力真空管:UY-807×2
(RCA製)
方式:シングル
出力:約8ワット/Ch
完成:2001年1月
回路設計:渡辺直樹氏

●初めての送信管アンプ。
  出力管で音が変わることを
  実感しました。

[回路図]

4号機 《6GB8シングル》

出力真空管:6GB8×2(東芝製)
方式:シングル
出力:約6ワット/Ch
完成:2002年7月
回路設計:奥村正巳氏

●一週間で仕上げました。

このアンプは友人へプレゼント。

[回路図]

5号機 《6L6GCプッシュプル》

出力真空管:6L6GC×4(GE製)
方式:プッシュプル
出力:約50ワット/Ch
完成:2002年6月
回路設計:安部保氏

●初めてのプッシュプルアンプ。
  プレート電圧を高めにし大出力としました。

このアンプは歯科の先生へ寄贈。

[回路図]

6号機 《KT88シングル》

出力真空管:KT88×2 (GEC製)
電圧増幅管:12AT7×2(東芝製)
        12BH7A×2(東芝製)
整流管:5AR4(GZ34)×1(東芝製)
方式:シングル
出力:約9ワット/Ch
完成:2002年9月
回路設計:田中謙次氏

JAZZが聴けるお店へ寄贈するために製作しました。
  JBLとのコンビでお店で活躍中です。

[回路図]

7号機 《HY69プッシュプル》

出力真空管:HY−69×4
(ハイトロン製)
方式:プッシュプル
出力:約10ワット/Ch
完成:2002年9月
回路設計:征矢進氏

●このアンプではDC点火を学習
  しました。初めて感電したのもこのアンプ
  です。電源は切っていたのですが
  コンデンサが帯電していて...(~_~;)
●ハイトロン社の真空管は特殊な
  フィラメントを使っており、電源を
  入れると即、真空管が灯台のご
  とく光ります。明るくて、本が読めます。

8号機 《6L6GCプッシュプル》

出力真空管:6L6GC×4
(シルバニア製)
方式:プッシュプル
出力:約28ワット/Ch
完成:2002年10月
回路設計:長真弓氏

●VUメータを付けてみました。
●電圧増幅管(6EJ7)のシールド
  アースを忘れ、ハムに悩まされ
  ました。

[回路図]

9号機 《6C33C-Bプッシュプル》

出力真空管:6C33CB×2×2台
(ロシア製)
方式:プッシュプル
出力:約45ワット/Ch
完成:2002年12月
回路設計:松並希活氏

●初めてのモノラルアンプに挑戦
●松並希活氏の設計図に基づき忠実に製作しました。
●電圧増幅管に6SJ7を使用し差動回路で周波数特性は5Hzからフラットです。このため低域がしっかりとしたバランスの良い音です。
●6C33CBは安定するまでに時間を必要とするため、音出し前30分はエージングです。
          
〔回路図〕

10号機 《KT88プッシュプル》

出力真空管:KT88×4 (GEC製)
方式:プッシュプル
出力:約100ワット/Ch
完成:2004年2月18日
回路設計:三栄無線
電圧増幅管:12AX7A×2(初段)、12BH7A×4
使用トランス:全てTANGO製
        MS-380DR(PT)、1H400(CH)
        FW-100-5(OT)×2

●回路は今は閉じてしまった三栄無線のキット物
 を参考にしましたが、部品類は全て自前で調達。
●外観はMcIntosh社の真空管パワーアンプ
 MC275を真似、出力はMC275より大きい
 100W/chです。
●シャーシは総ステンレス製の一体型だったので、
  両サイドに黒の特殊テープを貼りMC275に
  似せました。
●側面にMcIntoshのロゴを貼りました。
  愛称のminto(ミント)
となるよう不要文字を隠しました。
●スピーカ端子もMC275に似せたいために
 秋葉原のサトーパーツに特注しました。
●電源ケーブルにも凝ってみました。Beldenの
 
極太ケーブルでプラグはスケルトンです。

本機は河口湖町に住む友人へ寄贈(2013.4)

             〔回路図〕



 

 

11号機 《WE350Aプッシュプル》 

出力真空管:WE350A(UY-807同等)×4

(WesternElectric製)
方式:プッシュプル
出力:約22ワット/Ch
重量:26kg
完成:2005年12月
回路設計:金田幸之助氏

●念願の807PP。製作後は807で試聴し、現在はWEの350Aを搭載している。
●バイアス調整等が表で出来るよう、メータを取り付けました。AC、DCバランス調整が容易となりました。
●真空管の使用時間が判るように、側面にHourMeterを取り付けました。
●製作直後の調整時にハムに悩まされました。原因はアースポイントの採り方でした。一点アースとしていましたが、2点アースでハムは消えました。アースの奥深さを思い知ったアンプとなりました。

           〔回路図〕



12号機 《300Bプッシュプル モノラル》
 
<1台分>
出力真空管:300B×2
(EH製/エレクトロ ハーモニクス製)
方式:プッシュプル
出力:約35
ワット/Ch
重量:21kg
完成:2011年9月
回路設計:柳沢正史氏

●4年越しに完成した300BPP。2台目のトラブル解決に
  1ヶ月ほどかかってしまった。
●背後のスイッチで、
 (1)ステレオ→モノ側にすると、 ステレオ入力をモノーラルに変換する。
    2台共にこの機能を付けた(モノ変換機が2台有ることになる)
    以前、佐久間駿氏のお店、コンコルドでスピーカー1台の音を聞き、
    「いいなぁ」と思ったのが製作のきっかけ。
 (2)モノーラル側にすると、1台をモノーラルアンプとして使用できる(2台でステレオ)
●プレート電流チェック用の丸型メータを付けた。
 左右の出力管切り替えはスイッチで行う。
●ハンダ付け、特にアースの奥深さを知ったアンプとなった。
●シャーシ設計をミスって、チョークトランスと電圧増幅管が
  近すぎたので、完成後、1cmほどずらした。

                       〔回路図〕

(左)

 


(右)

13号機 《2A3 シングル》

出力真空管:2A3×2(RCA製)[写真はエレハモ]
方式:シングル
出力:約3ワット/Ch
完成:2009年3月

●既製アンプを改造
  電圧増幅管:6SN7WGTA(GE製)
  整流管:5U4GB(GE製)
このアンプは親友へ寄贈

           [回路図]
14号機 《KT88/6550 シングル》

出力真空管:KT88×2(GEC製:ゴールドライオン)
方式:シングル
出力:約9ワット/Ch
完成:2017年2月
回路設計:田中謙次氏

●6号機の代替機として製作
  電圧増幅管:12AT7(GE製)
          12BH7A(東芝、日立製)
  整流管:5AR4(東芝製)
●バイアス電圧監視用メーター設置

           [回路図]
15号機 《UY807/WE350A シングル》

出力真空管:UY807×2(ハイトロン製)
方式:シングル
出力:約6ワット/Ch
完成:2019年6月
回路設計:渡辺直樹氏

●3号機の横型として3号機と同回路で製作
  電圧増幅管:6SL7(ロシア製)
  整流管:5U4GB(フィリップス製)

           [回路図]
16号機 《EL34/6CA7 シングル》

出力真空管:EL34/6CA7×2(GD:中国製)
方式:シングル
出力:約7ワット/Ch
完成:2020年5月
回路設計:松並希活氏

●前面にVUメーターを取り付けた。VUメーターは
  右端の2連VRで針の振れ具合を調整可能。
  電圧増幅管:6AN8(東芝製)
  整流管:5U4GB(東芝製)

                   [回路図]

17号機 《WE350A/UY807 シングル》

出力真空管:350A×2(WE:米国製)
方式:シングル
出力:約6ワット/Ch
完成:2021年1月
回路設計:征矢進氏

●平滑回路に高耐圧オイルコンを採用
  電圧増幅管:12AT7(NEC製)
 
12AT7はヒーターバイアス採用
  整流管:5R4WGA(CHATHAM:米国製)

[回路図]

18号機 《WE300B シングル》

出力真空管:300B×2(WE:米国製)
方式:シングル
出力:約9ワット/Ch
完成:2021年3月
回路設計:SunAudio


●300Bのヒーター(フィラメント)は直流点火
  電圧増幅管:6SN7GT(TANGSOL:米国製)

  整流管:5U4G(HYTRON:米国製)
●整流管"5U4G"と"WE274B"を切り替える
  ためのSWをシャーシ横に取り付けた。

[回路図]


19号機 《SV-300BE 改造》

出力真空管:300B×2(WE:米国製)
方式:シングル
出力:約8ワット/Ch
完成:2023年3月
回路設計:SunAudio


●電圧増幅管:6SN7GT(CON-RAD:米国製)

  整流管:274B(高槻電器工業:日本製)
●整流後の初段コンデンサーを6.8μに変更

[回路図]

 

プリメインアンプ(インテグレーテッドアンプ)

出力真空管:6CA7/EL34×2
(TESLA製)
方式:シングル
出力:約10ワット/Ch
完成:2001年3月
回路設計:サン・オーディオ
●電源電圧が220V(欧州)仕様
  のキットを100Vに変更。
●電源トランス変更に伴い、
  自己バイアス抵抗(右写真上部
  の緑色ホーロー抵抗2個)を特注して
  回路変更しました。
●MM型ならレコード(LP)も
  聴けます。

内部配線の様子

回路図

ライン(バッファー)アンプ 1号機

1号機 《5814A 単段》

使用真空管:5814A(12AU7互換)
               (GE
製)
        整流管:6X4(東芝製)
方式:カソードフォロワー

ゲイン:無し
完成:2015年2月
●VRは左右独立で、東京光音電波製を使用
●右端の黒いツマミは2連VR用だがダミーで今回は使用していない。

         [回路図


                         


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